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健康長寿体験型セミナーin津野町 高齢者対象健康教育「自分らしい暮らし」を開催中

ページID:0030985 更新日:2023年11月14日更新 印刷ページ表示

津野町の高齢者サロン・あったかふれあいセンターにて、健康長寿体験型セミナーin津野町 高齢者対象健康教育「自分らしい暮らし」を開催中です

 本学では津野町と連携事業に関する協定を結んでおり、津野町の住民の方々の健康とウェル・ビーイングの向上に資する活動を進めています。その一環として、津野町の高齢者が集う場に看護学部教員が伺って町の保健師さんと協力して、「自分らしい暮らし」をテーマとした健康教育を開催しています。2023年7月の北川高齢者サロンでの開催を皮切りに、本年度中に計10か所の高齢者サロンおよびあったかふれあいセンターにて開催します。

 津野町は典型的な中山間地域で、医療・介護サービスへのアクセスに制約があり、独居や高齢者世帯の高齢者にとっては、暮らし続けることに大きな不安があります。さらに、離れて暮らすご家族の心配も大きく、暮らし慣れた町外へ転出するケースもあります。このような状況においてこの健康教育では、高齢者が年老いていく中で、住み慣れた今の場所での暮らしが自分にとって健康で充実した暮らしであると再確認し、自分の生活について肯定的に表現できることをねらいとしています。

 健康教育では、まず、「高齢者にとっての健康」について参加者と一緒に考えます。年老いて身体が思うように動かないことがあっても、津野町で暮らすこと、集いの場にみんなでいることが健康であるということを参加者間で共有します。次に、「よい生活」について参加者と一緒に考えます。「よい生活」を実現するとは「自分らしい暮らし」を実現することであり、「自分らしい暮らし」には、今の暮らしにおいて、自分らしい「ありよう(どのように過ごしているか)」と「おこない(何をして過ごしているか)」の組み合わせになることがポイントであるということを参加者間で共有します。最後に、自分の「ありよう」と「おこない」の様子を見つめる時間を持ち、参加者同士で自分のこと(大切にしていること・楽しみにしていること・気がかりに感じていることなんでも)を表現し合います。

 「自慢できることは、なんちゃあない」と自分自身のことはうまく表現できない参加者も町の保健師さんや地域の他の参加者からの声掛けで少しずつ変化していきます。「いつも皆の様子を気にかけてくれる」「神社の掃除は一番丁寧」「焼肉たれ作りの名人」といった声掛けは、いつも暮らしを共にしているからこそできるものです。そんな他者からの肯定的な評価を受けながら、参加者一人ひとりが自分自身の健康状態や暮らしを見つめなおした後の笑顔は素敵です。

                                        (看護学部 久保田聰美、小林秀行、小原弘子)

                            

会場全体の様子
会場全体の様子

講演の様子
講演の様子

参加者の様子
​参加者間での意見共有の様子

指さき体操の様子
指さき体操の様子