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> ホーム > お知らせ > 2017/08/09

夏葉社・金高堂書店・高知県立大学文化学部
Round-table Talk「生きること×本をつくること」が、開催されました。

 2017年8月5日、夏葉社社主で高知県室戸市出身の島田潤一郎さんを迎えて、講演会+座談会を開催いたしました。参加者は、県大生のほか、一般の方や高校生も多く、30名以上となりました。落ち着いた雰囲気で、しかし、活発な意見交換が行われました。

 講演会では、島田さんの出版社立ち上げの経緯をお聞きしました。「本は、暮らしのなかにあり、どこにでも置ける、手に取れる、部屋の中にあって、いつでも読めるもの。それは、心そのもののように思える、だからこそ、美しい形で手渡したい」とおっしゃっていたのが印象的でした。

 意見交換会では、千頭紀夫さん(金高堂書店員)、渡邊桂子さん(高知県立大学図書館司書)、文化学部学生にも加わっていただき、本をテーマに話が展開されました。島村樹里さん(文化学部3回生)は、「夏目漱石の『こころ』は、何度でも読み返します。登場人物の気持ちの表現が複雑で、読むたびに発見があります。すっきり終わる話ではないのですが、どうすればよかったのか、何が正解だったのか、深く考えさせられる作品で、何度も読んでしまいます」と、自分にとって大切な本について語ると、島田さんからは「人間のわからないものに果敢にとりくんだ漱石の作品だから、読み継がれるし、読みごたえがあるのではないか。わからないものをわかろうとして、表現しつづけている、そのような作品と向き合うことに本を読むことの意味があると思う。」との意見が出されました。

 また、千頭さん、渡邊さんからは、「自分の知らないものに出会える」場所として、書店や図書館の存在意義が語られました。そして、書店の棚づくりや図書館の選書には、「本との出会いの場を演出したい」といった書店員や司書の気持ちが込められていることも教えられました。

 議論には、一般の方にも参加していただき、活発な意見交換が行われました。そして最後には、書店の高知らしさ、本に対する高知県民らしさとは?といった質問も学生から投げかけられ、「出版社や書店がつくる高知の文化」について、話し合うことができました。

   ご協力いただきました関係者のみなさま、誠にありがとうございました。


※写真をクリックすると大きな画像が表示されます。
  • 島田さんの講演。
  • 島田さんの講演。
  • 意見交換会。それぞれの立場で語りました。
  • 意見交換会。
    それぞれの立場で語りました。
  • イベントのポスター
  • イベントのポスター