調理実演セミナー及び特別養護老人ホームの見学を行いました

12月16日(金)、食事介護実習の一環として3回生が給食経営管理実習室での調理実演セミナーと特別養護老人ホームの見学を行いました。この実習は、高齢者など「噛んで飲み込む」ことが難しい方の食事について学ぶものです。

午前は電力会社、厨房機器会社の協力を得て、本学の給食経営管理実習室に設置している電化厨房機器(主にスチームコンベクションオーブン:スチーム機能が付いたオーブン)を使った調理実演セミナーを開きました。セミナーでは「魚のテリーヌ」「茶碗蒸し」「かぼちゃ羊羹」など食感が軟らかく強く噛まなくても食べられる料理を作ってもらいました。3回生は、前期の給食経営管理実習で電化厨房機器を活用した給食を作りましたが、今回のセミナーを通して、改めて機器の操作方法や加熱調理時の機器の条件設定について復習することができたと思います。

午後からは、土佐市にある特別養護老人ホーム「とさの里」へ施設見学をさせてもらいました。施設見学では施設の概要を紹介していただいたあと、管理栄養士・栄養士の方々に電化厨房での調理作業の見学、実際に提供している介護食(刻み食やミキサー食など)や自助具(スプーンなどを握りやすくするためにグリップを太くした物やピンセットの様な形のお箸など)の紹介等をしてもらいました。最後は学生からの多くの質問に対して丁寧に答えていただき、管理栄養士としての業務の楽しさや難しさ等を知ることができました。実際に福祉施設を見学させていただく機会は滅多にないため、学生たちには現場の雰囲気や業務内容を知ることができ、就職にもつながる見学になったことだと思います。

実習の様子を一部紹介します↓


電力会社の方から本セミナーについて
紹介してもらいました
 


厨房機器会社専属のシェフから
機器の使い方や調理のコツなどを
教えてもらいました

 

紹介してもらったメニューから一部抜粋
左:茶碗蒸し、右:魚のテリーヌ


特別養護老人ホームの管理栄養士さん達から
施設や業務内容を紹介してもらいました。

 

管理栄養士さんから実際に利用者さんが
食べている食事について説明を受けました。
 
利用者さんの噛む力や飲み込む力に合わせて
食事の形態を調整しています。

写真 左:粗きざみ・きざみ食 写真 右:ミキサー食


自分だけで食べられるように
握りやすいスプーンや滑りにくいお皿などの
自助具を実際に使っているそうです。

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