健康栄養学科3回生が病院臨地実習を受けてきました。

 医療現場で従事する管理栄養士の役割や他職種との連携について学習するため、2012年2月13日(月)から3週間、3回生21名が隣接する高知医療センターにて臨地実習を行いました。本学では、平成23年度より高知医療センターと包括的連携協定を締結し、健康栄養学部では臨地実習においても数々の取り組みを始めています。
 実習初日のオリエンテーションでは、堀見病院長から高知医療センターの理念や概要のご講演で、医療従事者のサービスの心得として「100-1=0」になるという考え方をご指導頂きました。この考え方は、病院であっても帝国ホテルのようなサービスで患者さんに接することが大切であり、その1人の医療従事者が患者さんの気分を害するようなことがあれば、病院全体の評価が下がり、「100-1=99」でなく「0」になるという考え方です。初日から、学生にとってより実習にかける思いが強くなったことと思います。
 実習内容は、7班(1班3名)に分かれ、病棟フロアやセントラルキッチン、栄養局事務所などで医療現場における管理栄養士業務について学びました。
 栄養状態が良くない患者さんに対し、栄養面から治療のアプローチを行う医療チームである栄養サポートチーム (Nutrition Support Team:NST)のカンファレンス(医療スタッフがカルテを見ながら患者さんの現状等を伝える会議)に参加し、他職種連携による栄養管理の実際を体験しました。
 渡邊栄養局長のご指導のもと、食習慣について改善策を考える外来栄養指導の講義を受けました。栄養指導のポイントとして、患者さんとの接し方や具体的な栄養指導の方法についても学びました。
 臨地実習最終日の3月6日(火)には、各自が実習中に取り組んだ学習課題の成果を発表し、堀見病院長および渡邊栄養局長から講評を頂きました。 今回の実習を通して、医療に従事する管理栄養士の先生方の熱き想いにふれ、管理栄養士として働く責任の重さを痛感したようです。


       
掘見病院長へのご挨拶と講演後の記念写真

実習終了後に各フロアの様子や連絡事項などを
伝えるミーティングの風景

外来栄養指導の講義風景

      
実習課題発表会の風景と終了後の記念写真

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