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ごあいさつ

会長 野嶋 佐由美

会長 野嶋 佐由美

 高知女子大学看護学会は、わが国の看護会で最初に誕生した学会です。第一回の学会は昭和51年、永国寺キャンパスの階段教室で開催されています。 初代会長であられた和井兼尾先生は、会長講演のなかで「日常の実践活動の中から、看護の科学的解明と実証を認め、討議を重ね、看護学確立への努力をなさいまして、 この学会を権威あるものに発展させて頂くことを強く願うものであります。」と述べられています。
 当時の学会のプログラム内容は、先輩諸氏による講演、シンポジウム、研究発表と多彩であり、4回生も参加して、卒業研究を発表しています。 先輩方は、看護の学会の意味とその役割、そして、看護学構築の必要性を熱く語っておられました。卒業して間もない私も、そのエネルギーと看護学に対するコミットメントに感動したことを大変鮮明に覚えています。
 あれから37年経ち、平成25年から高知女子大学看護学会長をお引き受けいたしました。これまで、歴代会長が導いてこられた看護学の進歩発展と、 会員の皆さまの相互交流・親睦を活発にすべく、学会誌の発行、学術講演会や交流会の開催、ホームページやフェイスブックによる情報の発信と共有などの活動に尽力しております。
 高知女子大学は、これらの歴史の第一ページを拓き、かつ看護の大学教育を牽引し、学部・修士・博士課程を設置している大学として発展してきました。 さらに、平成26年から、大学院教育では、博士前期課程、博士後期課程、博士課程(共同災害看護学専攻)の3つの教育課程からなる看護学研究科として再編いたしました。
 本学会では、多くの卒業生や修了生が投稿しやすい学会誌となるように充実をはかり、年二巻の発刊と、論文数15編以上の掲載を目指して編纂しております。 また、学会の学術交流会は、多岐に渡る看護分野だけでなく、卒業後3年までの看護職や、研究者を対象としたワークショップを企画し、相互研鑽の場やネットワークづくりとなるよう取り組んでいます。
 高知女子大学看護学会は、看護界の自律に向けて皆様方とともに取り組んでいきたいと思います。そして、新たな看護の「知」を創造していく学会に発展するよう努力を重ねてまいります。
 今後も、高知女子大学看護学会の歩みを温かく見守っていただきますよう、宜しくお願い申し上げます。