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イタリアは非常に豊富な舞台芸能の伝統を誇る国。日伊の演劇に関する交流は、多面的で変遷に富み、
今も続いています。20 世紀初頭から 21世紀にかけての様々な俳優、演出家、戯曲作家たちの活躍が
物語っています。ここ数十年は、イタリアで行われる狂言や能、文楽や歌舞伎の数々の上演が挙げられる。
多くの困難(人とモノの移動、舞台の設置、観衆向けの資料作成等々)を乗り越えながら成功を収めてきています。
この度、本学では日本演劇、近世演劇、近代文学・演劇、現代演劇を専門とするヴェネツィア
カ・フォスカリ大学のボナヴェントゥラ・ルペルティ教授をお招きし、
「日本の舞踊、ヨーロッパのダンス ―歌、舞、身体」というテーマでご講演をいただく予定です。
Bonaventura Ruperti先生のプロフィール |
ヴェネツィア、カ・フォスカリ大学アジア・地中海アフリカ学科日本語日本文学教授、 文学博士。イタリアにおける日本文学・演劇研究の第一人者。ヴェネツィア大学東洋学科を卒業し、卒論は近松門左衛門の浄瑠璃(1983年)。ナポリ東洋大学・ヴェネツィア大学共同の大学院に進み、泉鏡花研究で文学博士号を取得(1992年)。この間、早稲田大学大学院に留学し、また国文学研究資料館の客員教授をつとめる。専門分野は日本演劇、近世・近代文学と幅広く、とくに能・歌舞伎に造詣が深い。もとより料理からお茶・お菓子、和服と、和を愛する日本通である。 |