JICA(国際協力機構)は青年海外協力隊を始め、発展途上国に対し、技術協力や資金協力を行っている日本の機関です。JICAの事業の一つに、海外から研修員を招き、大学などの研究機関で研修を行い、帰国後本国でその技術を活かし、活躍してもらうというものがあります。
高知県立大学において、9月19日から10月7日までの予定で、コソボ、タイ、フィリピン、グレナダ、ソロモン諸島、ザンビア、スーダン、スワジランドから9名の研修員が来日し、高知県の保健医療体制について学んでいます。9月25日(日)、健康栄養学部にお越しいただき、管理栄養士の役割の説明、嚥下食の展示を行いました。また、選んだ食事サンプルから、摂取エネルギー量や栄養素量がすぐにわかるSATシステムの体験、咀嚼力判定ができるガムの体験など、日本の食育についても学んでもらいました。昼食には、学生たちが腕をふるい、ゆずを使ったピラフや、なすの田楽、しいらのピカタなど、高知県の食材をふんだんに使った料理を提供しました。
午後からは高知大学のよさこいチームの応援も得て、よさこい踊りの実演、研修員も参加しての正調よさこい踊りと身体を動かしての交流となりました。
管理栄養士養成システムがない国の研修員からは、「病院や施設、保健サービスの現場における管理栄養士の役割は重要だと感じた」との声が聞かれました。学生たちも研修員のみなさんとコミュニケーションを図り、お互いの国についての理解が深まったと思います。