中村仁一氏講演会「高齢者の支援と死生観」を開催しました

 

高知県立大学健康栄養学部公開講座:中村仁一氏講演会「高齢者の支援と死生観」(健康長寿センターとの共催)を2013/12/14 土曜午後に県民文化ホールにて開催しました。

約140名の一般市民、保健医療福祉関係者、学生などの方々にお集まりいただきましたが、皆が中村先生の熱のある話に聞き入りました。講演後の30分間余りの質疑応答でも活発な議論となり、今の生き方を含む死生観を考えるよい契機となりました。
著者サイン入り書籍の販売もあり、参加者にはご満足いただけたようです。
関係の方々に感謝申し上げます。

 

翌日の高知新聞に記事が載りましたので、同新聞社の許可を得て以下に掲載します。


後悔しない生き方を~中村医師が高知市で講演 高齢者の心構え語る

「大往生したけりゃ医療とかかわるな」の著者で、京都市の特別養護老人ホーム「同和園」付属診療所所長の中村仁一医師(73)が14日、高知市内で講演し、「『老い』に寄り添い、明日死んでも後悔しない生き方を」などと呼び掛けた。
高知県立大学健康栄養学部の公開講座で演題は「高齢者の支援と死生観」。
中村医師は「自分でできることは自分でするのが高齢者に求められる生き方だ」と強調。「家族や医者に任せっきりではなく、自分がどう生き、どう死にたいかを自分で考えるのが大事」と語り掛けた。
「薬や手術で必ず病気が治るわけではない」と医療における不確実性と限界についても指摘。「どんな医療も『老い』と『死』は避けられない」とし、老いゆく高齢者とそれを支える家族の態度として「死を視野に入れる」ことを説いた。
具体的な方法としては、自分の死について周囲と話し合う▽残りの人生や葬儀のシミュレーションを行う▽医療に過度の期待を抱かず、互いが望む生き方(死に方)を探る-などを挙げた。
「老いて死ぬのは自然の摂理。大切なのは老いに寄り添い、死に逆らわず、いま、生きている間にどれだけ悔いなく生きるかだ」と締めくくった。

(馬場 隼)(2013年12月15日高知新聞)

 

 

 

 

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