地域の方へ - 看護相談室クリティカルケア看護学

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ケア検討会

日 時:令和3年6月5日(土) 13:30~15:30
場 所:Web開催
参加者:7名

 クリティカルケア看護学領域では、臨床現場で働く看護師さんとともに急性・重症患者や家族へのケアの質向上を図ることを目的として、「クリティカルケア看護学領域ケア検討会」と称して、ケア検討会を年2回開催しています。今年度のテーマは「鎮める力」です。
 ウィニング開始時より致死性不整脈が繰り返し出現し、抗不整脈薬投与と電解質補正を開始しながら、DCを繰り返し施行している事例の看護について考えました。医師の治療方針は一時的ペーシング挿入、治療をかたくなに拒否する母親、患者は鎮静中で意思確認ができない、患者の苦痛を考え治療方針に賛成の立場だった看護師は母親の反応に戸惑い悩んでいる、という状況でした。
 ウィニングのタイミングの適切性、苦痛を感じている患者にできるケアや処置の可能性、母親が治療を希望しない理由、複雑な家族背景から母親の思いや患者と家族にとって進むことのできそうな道を導き出すことはできるのかなど、参加者からいくつも視点が取り上げられました。そして、医師と看護師の方針が一致し患者の救命のために迅速に処置をしようという一方向の流れと勢いがその場に存在していたこと、家族の真逆ともいえる意向が飛び込んできたことで正しいと考えていた方針が覆りそうになっていることなど、看護師自身が立ち止まって、患者の意思、家族の意向、医学的適応など多面的に情報を整理し、今起きていることの本質を見極めることの重要性、患者や家族のために何ができたのかを考える貴重な機会となりました。
 また、教員によるミニレクチャーでは、「エビデンスに基づく実践」について、研究内容を実践に活かしていくための方略が共有され、クリティカルな状況にある患者への看護実践だからこそより重要な視点であることを参加者全員で確認しました。
 次回のケア検討会は10月2日に予定しています。クリティカルケアに関心のある皆様のご参加を心よりお待ちしております。

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リカレント教育

テーマ:「専門看護師としての臨床的思考過程」
講 師:千葉県救急医療センター 急性・重症患者看護専門看護師  比田井 理恵 先生
日 時:令和3年7月22日(木) 13:30~16:30
場 所:Web開催
参加者:14名

 クリティカルケア看護学領域では、在学生・修了生を対象にリカレント教育を行っています。今回は、急性・重症患者看護専門看護師の比田井先生より「専門看護師としてのコンピテンシーを磨くために~思考と実践の振り返り~」をテーマに特別講義を行っていただき、その後、比田井先生から提供していただいた事例をもとに、参加者全員でグループワーク、ディスカッションを行いました。
 特別講義では、高度実践看護のコンピテンシー、専門看護師の役割などの基本的知識に加え、実際に関わった事例を用いて臨床看護場面における現象の捉え方や思考過程、エビデンスに基づいた看護実践について、具体的に教えていただきました。現象の本質を捉える際に、仮説を立てることや身体感覚を活用すること、また看護実践の意味づけを行うとともに、その意味を伝えることで、患者さんやご家族にチームとして高度な看護実践ができるように取り組んでいくことの大切さを学ぶことができました。
 また、事例検討では、アルツハイマー型認知症をもち熱傷で救急搬送されICUで治療を行っている患者さんや、患者さんを取り巻くスタッフに対して、急性・重症患者看護専門看護師として関わるポイントと方法についてグループワークを行いました。参加者からは、患者さんの状況から全人的苦痛があることが予測されるため、客観的に痛みの評価を行い苦痛の緩和を優先とすることに加え、認知症のある患者さんに対して尊重した関わりができるように、チームで関わり方を検討するなどの意見が挙がりました。また、患者さんの処置やケアに疲弊している担当看護師やその他医療スタッフに対して、ポジティブフィードバックをすること、具体的に知識・技術を提供することが重要な視点であると再認識することができました。さらに、比田井先生から、早急に解決すべき問題と、長期的に関わり解決していく問題の見極め方やアウトカムの設定についてアドバイスをいただき、参加者全員で再確認することができました。
  • 第2回ケア検討会

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お問い合わせ:
大川研究室 TEL&FAX 088-847-8703 e-mail okawa@cc.u-kochi.ac.jp
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