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ご挨拶


Hiroko Minami,President 看護職は災害の現場において、発災直後から復興に向け、あらゆる年代の個人および家族、集団、コミュニティを対象に、健康増進および疾病予防から病気や障害を有する人へのケアを行い、研究、教育なども含め幅広く活動しています。

しかし、より大規模な問題解決のためには、限られた情報・資源の中から全体を俯瞰し、多職種と協働するためにリーダーシップを発揮できる高度な人材が必要です。高知においては、近い将来、南海トラフの巨大地震が予測されており、甚大な被害を及ぼすと想定されています。更には自然災害だけではなく、テロや新型インフルエンザなど未曾有なものへの対策も急務であり、その為には、国際力、学際力を備えたイノベーティブなその人材育成が必要です。

そこで、これまで災害看護学を牽引してきた高知県立大学、兵庫県立大学、東京医科歯科大学、千葉大学、日本赤十字看護大学の国公私立の5大学院が一丸となり、人間の安全保障を共通理念とし、それぞれ蓄積してきた資源を共有して「災害看護グローバルリーダー」の育成に取り組むこととなりました。日本や世界で求められている災害看護に関する多くの課題に的確に対応・解決し、学際的・国際的指導力を発揮し、人々の健康社会構築と安全・安心・自立に寄与する人材を養成します。

各大学では将来を見据え、次世代の看護実践者ならびに看護学研究者を育成していきつつある段階にあり、我が国の看護系大学院教育と災害看護学構築を牽引してきた大学院の挑戦でもあります。わたくしたちは、災害看護学に関心のある実践者、あるいは研究者をめざしたい方が本プログラムに関心を寄せ、参画してくださる方を広く求めています。

関心のある方はどうぞ、声をお寄せください。お待ちしております。


高知県立大学 学長

野嶋佐由美



このプログラムは、文部科学省「平成24年度博士課程教育リーディングプログラム」に採択されて実施しています。