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平成29年度高知県総合防災訓練・地域防災フェスティバル





 平成29年6月4日(日)に高知県総合防災訓練が実施され、DNGL学生1名が訓練に参加しました。この訓練は高知県内で毎年開催されており、今年は高知県東部が被災した想定で行政や消防、警察、自衛隊、災害拠点病院などが合同で訓練を開催しました。
 この訓練では、サテライト会場に指定されている災害救護病院での災害対策本部の立ち上げから傷病者の受け入れや搬送などがBCPに沿って実施できるかどうかを検証するサポートをさせていただきました。夜勤帯に災害が発生した想定であったため、限られた人数でBCPを確認し、その内容に沿って災害対応を行っていきました。自分たちが平時から勤務している病院であっても「必要な物品の場所が分からない」、「BCP通りにいかない」など新たな課題を抽出することができました。

 訓練終了後の反省会には看護部長や事務長、各部署の師長などが参加し「平時から備えておくことの重要性を再認識することができた。」と述べており、今回の訓練の内容を踏まえてBCPの修正や職員全員への災害の研修を取り入れるなどの案が出されました。  午後からは室津ブロックヤードで消防団や海上保安庁、自衛隊などの訓練を見学し、室戸広域公園に設置されたStaging Care Unit(SCU)でヘリコプターを用いた広域医療搬送の見学を行いました。

 東日本大震災や熊本地震などを通して、災害拠点病院の機能強化はもちろんであると考えていますが、災害時に中小の病院や施設などが避難や多数傷病者対応に追われる事例もあったため、そのような病院や施設に対する支援も重要なポイントであると考えており、そのためのサポートを行っていきたいと考えています。

(報告者:高知県立大学大学院 DNGL3期生 佐々木康介)






このプログラムは、文部科学省「平成24年度博士課程教育リーディングプログラム」に採択されて実施しています。