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第43回高知女子大学看護学会 ワークショップ





 7月22日土曜日に、第43回高知女子大学看護学会が開催されました。今年は『変動する世界の中でケアとキュアの融合を刷新する』というテーマのもと、講演会と7つのワークショップが行われ、私もDNGLの学生として参加しました。
 DNGLからは、神原咲子先生とDNGL学生によるワークショップ「EPiNurse-災害における参加型モニタリングと看護」を実施し、臨床で働く看護師、行政の保健師、教育関係者、DNGLの留学生ら14名の参加がありました。

 海外での活動や高知県内での取り組みについてお話を聞いた後、避難所状況可視化アプリ「Sherepo」(Shelter Report)を実際に使って、避難所報告のデモンストレーションを行いました。参加者の方々にはDNGLの学生による災害時に想定される状況の説明などを参考に、避難所を想定してご自分のスマートフォンなどを使って避難所報告を体験していただきました。さらに、ワークショップを通し今後の課題として、位置情報登録の簡便化、避難所正式名称の混乱が予測されること、地域の実情と質問項目のズレ、また、地域災害支援ナースの活動を想定したアセスメント項目の発展についてなどの意見が出されました。

 避難所においては様々な生活上の問題が発生することをDNGLのプログラムの中で学んでいますが、災害看護のリーダーとしてアセスメントした情報を効率的に集め、いかに活用するかというのは私たちも考えていかなければならないことだと改めて感じました。災害時はそこにいるすべての人が被災者となり得ます。留学生との意見交換は、日本における外国人への支援のヒントとなる一方で、海外で支援をするときの重要な知識となります。ワークショップでの意見交換は、国籍を超えた知識交流の場となりました。また、4月から高知で生活を始めた私にとって、高知のことを知り、ともに防災に取り組むことは新しい土地の中での新しいチャレンジでもあります。このような機会をとおして、より多くの人が減災・防災の意識を高めることは、高知県の防災の底上げになる活動でもあります。今後も様々な活動に参加していきたいと思います。

(4期生 河村 木綿子)







このプログラムは、文部科学省「平成24年度博士課程教育リーディングプログラム」に採択されて実施しています。