

今年度、高知市立城西中学校とDNGLが連携し、中学生による防災・減災活動を行っています。1学期から話し合いを重ね、生徒の皆さんの学びたい!という内容にお応えし、中学校の夏休み期間に3つのワークショップを行いました。参加した生徒は、生徒会のメンバーと学校新聞(龍馬新聞)委員の皆さんです。
8月2日(水)に第1回目として、高知市役所・地域防災推進課の山中係長に、熊本地震の支援の経験やそこから高知が学ぶべきことを講演いただき、避難所での生活や問題についてグループワークをしました。第2回目は8月4日(金)に日本赤十字社高知支部のご協力のもと、心肺蘇生法と応急処置法を演習で学びました。そして、8月29日(火)に行なわれた最終回の第3回目は、様々な人の集まる避難所で実際にどのように声掛けをすれば良いのかをロールプレイをとおして体験し、最後に学びのまとめをしました。
3回のワークショップをとおし、中学校と大学のみならず、行政、赤十字、福祉事業所など市内の様々な機関が協力してお互いに学びあうことができたと感じています。このような人と人・団体と団体とのつながりができていく様子をこのように実感したことは災害看護を学ぶ私にとっても貴重な体験でした。
中学生にとっては、難しい内容であったり、避難生活などイメージしにくいこともあったと思いますが、「自分たちができることは何だろう」という一貫した学びの姿勢を持ち続けて一生懸命取り組む姿がありました。特に、第3回目では、障がい者の就労支援を行なうNPO法人まあるい心ちゃれんじどの応援団より、車いすで生活をされている方にも来ていただき、障がい者との関わりについても直接交流をしながら考え、感じ学ぶことができたのではないでしょうか。
今後はこの活動をさらに広げていくことが課題となっていきます。中学生の柔軟な発想と行動力、今回培ったネットワークを強みに、活動を継続していこうと思います。
また、この3回の活動は、2017年8月30日の高知新聞に掲載されました。
4期生 河村木綿子
・「高知新聞社提供(2017年8月30日朝刊)」
・「複製を禁ず」