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博士課程教育リーディングプログラムフォーラム2017






 2011年に開始した博士課程教育リーディングプログラムは現在33大学62プログラムあり、今年度は初年度採択プログラムが最終年度を迎える年でした。
 フォーラム2017in名古屋は、『リーディングプログラムのレガシーと修了生への期待』をテーマとし、学生による討論会として①「出口戦略」と②「ダイバーシティマネジメント」が、各プログラムによる成果報告として③「ポスタープレゼンテーション」が行なわれました。災害看護グローバルリーダー養成プログラム(DNGL)高知県立大学からはそれぞれ、①1期生 西川愛海、②4期生 Sushila Paudel、③2期生 野島真美が参加しました。

今回メイン討論となった「出口戦略」では、-リーディングプログラムの発展と定着-に向け、全プログラムの学生がグループに分かれ、3日間で産・官・学の各界に対する10の提言が作成されました。その提言内容は、産学主体で官を巻き込むもの;ファンド獲得、博士人材の社会に向けた発信、ブランディング化などが、官学主体で産を巻き込むもの;リーディングネットワークの効率的な活用、実社会に応用の利くカリキュラムの発展構築などが盛り込まれました。
また、基調講演として、国立研究開発法人科学技術振興機構 濵口道成理事長、BTジャパン株式会社 吉田春乃社長より、ご自身のこれまでのキャリアとともに、博士人材またリーディングプログラム履修生に対する期待に対するご講演や、学生企画として、名古屋大学PhDプロフェッショナル登龍門履修生主催による主体的なキャリア形成を導くヒントとなるセッションが開催されました。
3日間のこれらの貴重な講演や充実した企画より、来年度最終年度を迎えるDNGL学生も卒後のキャリア形成に向けた多くのヒントを得られる機会となったと同時に、全国のリーディングプログラム履修生との討論や交流を通じ、リーディングプログラムというプラットフォームの中に身を置き学ぶことの期待感と責任感を改めて得た機会となりました。

今後の課題として、博士人材としての専門性かつ個人としての人間的価値を、社会の中でどのように見出し取り組んでいくか、博士論文の作成と並行し、卒後・生涯のキャリアプランについて、今回のフォーラムを参考に考えていきます。最後に、関係者の皆様に心より感謝を申し上げます。

(文責 DNGL1期生 西川愛海)






このプログラムは、文部科学省「平成24年度博士課程教育リーディングプログラム」に採択されて実施しています。