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パメラ・ミナリク教授のコンサルテーション



 6月26日、27日の2日間、米国サミュエル・メリット看護大学教授のパメラ・ミナリク先生をお招きし、看護学研究科を対象に「Consulitation:Theory and Practice」「What is Abstract?」と題した2つのテーマの特別講義が開催されました。専門的な知識をもって人と人・組織と組織の架け橋となり、対象者へのケアをよりよくするためのコンサルテーションの実践、明瞭かつ簡潔なアブストラクトの書き方を教えていただきました。

 DNGLの学生グループ、学生個人を対象にした研究へのコンサルテーションの機会も設けていただきました。私たちの研究グループのコンサルテーションでは、今後の研究課題である、「災害後のコミュニティにおけるケア」に関し、学生の出身地である日本、インドネシア、ネパールのそれぞれの国と地域の現状、まだ明らかになっていないコミュニティケアの実態の部分に焦点を当てていくこと、また、減災活動をより持続可能な体系へとするためのシステム等について議論しました。

 人々の結びつきの基盤となるものは、国や地域によって、宗教であったり血縁であったり、組織化されている場合やそうでない場合もあります。また、日本やインドネシアでは地震の後には津波のリスク、ネパールでは建物の倒壊のリスク、また、サンフランシスコではハリケーンによる強風と洪水のリスクが高い、といったように地球各地域、災害の種類もリスクも多様です。そのような多様性の中、看護ケアという共通の視点で考えることが私たちDNGL学生の強み、特徴であり、役割でもあります。

 今回のコンサルテーションではこれまでの経験と新たな知見、異なる文化の視点が飛び交い、白熱したディスカッションとなりました。文化の違いはあれど、人々の健康的な暮らしを守るという看護の基本は共通であり、災害というリスクに対して私たちができることは何か、探求し続けたいと思います。







このプログラムは、文部科学省「平成24年度博士課程教育リーディングプログラム」に採択されて実施しています。