HOME活動報告 > 【レポート】DNGL減災/防災研修会 報告

【レポート】DNGL減災/防災研修会 報告





日 時  平成26年6月28日(土)13時30分~16時(2時間30分)
場 所  高陵病院(須崎市横町1-28) 会議室1
対象者  高知県看護協会高幡地区の医療関係者 46名
(看護者、保健師、介護スタッフ等)
講 師  高知県立大学看護学部 小澤、DNGL 諸澤、西川
テーマ  「災害時にもとめられるとっさの判断~ こんなときあなたならどうする?~」
目 的
減災に対する「認識」、「知識」を共有し、医療機関の職員・専門職として、南海トラフなど大規模災害時に被災を最小限にとどめるための判断ならびに行動を考えることができる。「災害リスクの軽減」を考えることで、災害時に適切な安全確保行動と、看護実践ができるようになる。

実施形式 
【講義】 13:30~(60分)
災害時におこりうる被害想定と対応方法、判断する際に必要な情報や日頃からの備えの理解。Sun Voteでクロスロードによるリスク・コミュニケーションをとおして、災害時の看護実践に必要な情報、判断する内容を明らかにし、共有していく。

【グループワーク】14:40~(90分)
・院内地震リスクのみえる化
地震発生時から、津波避難(一時的避難)までの行動を考え、必要な行動かつ、実現可能な行動を検討する。病院の防災対策マニュアルを持参してもらい、自分たちの目からみて、実際に災害時の看護実践活動ができるかなど考えていく。
・ 求められる対策の検討
具体策を、院内の防災対策マニュアルに活かす。もしくは提言内容を考える。

【まとめ】16:10~ 講義の振り返り、質疑・意見交換
【受講者の声】
・災害にとるべき行動は状況によっても変化するため、状況を判断する力が必要と感じました。
・改めて災害に対する重要さ、自分に何ができるのかを思い知らされる良い機会になった。
・日頃から災害をイメージし、共有・検討することが重要と思いました。
・実際に起こると冷静に判断ができるか自信はありませんが、日頃からどうしていくか考えながら行っていきたいと思いました。

・災害発生時、自分の行動について、改めて考えさせられました。
・講義を聴きながらシミュレーションすることでイメージが統一できグループワークできました。
・各々の役割分担や情報収集が重要であり、判断の難しいことなどは日頃のシミュレーションが必要であると認識できた。
・初動期の具体的な動きがイメージできました。災害対応マニュアルを見直し、スタッフが動けるようにしなければと思いました。
・災害対策について具体的に物事を決めていなければ、災害時に動くことが出来ないということが理解された。自院のマニュアルもぜひ見直したいと考えました。
・災害対策について理解することができました。自院のマニュアルも、ぜひ見直したいと考えました。
・慌てず、落ち着いて行動できるように日頃から必要物品の確認、災害マニュアルをしっかり作っておこうと思いました。
・災害時に被害を少なくするために、日頃の環境整備や具体的なマニュアルの作成、周知徹底が必要であると思いました。日頃から意識して落ち着いて行動できるようにしておきたいと思いました。
・病院・施設で災害対策マニュアルを通じて全職員が知っておかなければならないと思った。
・具体的にマニュアル作りの参考になった。
・イメージできる内容で、時間がすぎるのが早かったです。具体的に今後どうしていけばよいかが分かりました。
・自院の、まだ不十分なところを確認でき、今後につなげることができる研修だったと思います。
・15秒選択で判断するのは楽しかったです。とっさの判断も人それぞれあり、その判断がその後の結果につながるのでリスクの低い(減災)判断をしていけたら良いと思いました。
・いつ起こるか分からないことなので、いざという時のために知っておけば役立つ勉強でした。
・初めて参加させていただきましたが、具体的に自分達職員がどういう行動をしていったらいいのかなどすごく分かりやすかったです。明日から少しずつ勉強したことが実行できるようにしたいと思います。
・巨大地震が起き津波が来るまでの時間を考えると、時間的に厳しいと思いました。同時に、津波に対する対策の検討が必要であると思いました。
・とても良かったです。具体的に考えることができました。
・施設や医療機関の取組みも教えていただく機会となりました。

今後に向けて
・初動対応における医療機関の現実的な課題を認知・認識する機会となった。今後は避難対策から応急対応へステージを移行させ、看護職者が医療機関における災害対応、組織体制や情報管理等の仕組みづくりを勘案できるような人材育成を継続して実施していくことが求められる。
・医療機関によって、被害状況、災害時の機能は多様である。減災意識のポピュレーションアプローチを図ると共に、各医療機関に個別対応できるようなコーディネーターの存在も求められる可能性がある。


このプログラムは、文部科学省「平成24年度博士課程教育リーディングプログラム」に採択されて実施しています。