HOME活動報告 > 地域避難所情報共有訓練 (Sherter Report)

地域避難所情報共有訓練 (Sherter Report)





【目的】災害発生後を想定し、市役所や保健所等の関係機関からの情報を得て、避難所からの情報を送受信しながら、どのよう支援(供給)・受援(需要)ができるかをアプリケーションを活用してシュミレーションし、今後どのような準備が必要かを考える。

私達DNGL学生二人は今回のシミュレーションでは、企画段階から介入し、初めて大掛かりな訓練のシナリオを作成しました。その地域に則した現実的シナリオでなければ訓練として得られるものがないので、その地域自体を知らなければならないということを改めて認識することができました。シナリオ作りのために実際に須崎市をまわり、指定避難場所や避難所を地区踏査し、地域診断を行いました。地区診断をするためには、地域の経済性や人口動態(昼間人口など)、商業施設、地域の文化的背景、さらには地盤なども含めた地理的要素も考慮しなければならないということを、実際に自分たちで行うことで認識することができました。インターネットにも様々な情報が掲載されていますが、実際に行ってその土地を五感で感じることがこれほど重要だということを、身をもって感じた瞬間でもありました。そうしてできあがったシナリオが、訓練を実際にする側のリアリティーにつながり、その訓練で得られるものが変わってくることを学びました。また、自分たちで考えたシナリオが、その訓練の柱となり、訓練参加者がそこから学びを得、新たな知識を獲得するという楽しさや充実感を得ることができました。
終了後の振り返りでは、作成したシナリオに関して、更なる改善点も見つかりました。今後はより多くの分野の方々と協働して、より現実に即したものであること、ガイドラインの評価や見直しにもつながるようなシナリオ作成をする余地があることが明らかとなりました。それがさらに、平時からの顔の見える関係作りにもつながるものと考えられました。





このプログラムは、文部科学省「平成24年度博士課程教育リーディングプログラム」に採択されて実施しています。