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防災・減災に関する国際研究のための東京会議





去る、1月14日から16日にかけて、東京大学伊藤謝恩ホールにて、「防災・減災に関する国際研究のための東京会議」が開催されました。
この会議は第3回国連防災世界会議の開催前に、世界各国の官僚、リーダー、第一線の研究者らが一堂に会し、ポスト兵庫行動枠組みや持続可能開発目標(SDGs)の議論が活発であるこの時期に、防災・減災と持続可能な開発の双方を達成する防災・減災科学技術のあり方を議論し、新たな防災・減災科学技術の構築に向けた提言を行おうというものです。
これまで、日本学術会議も属する国際組織である国際科学会議(ICSU)は、国際社会科学会議(ISSC)、国連災害軽減統合戦略(UNISDR)と共同主催し、ハザードの種類や学問領域を超えてデータや情報を体系化、統合化する、災害リスク統合研究(IRDR)を実施し、科学者やステークホルダー間で共有しながら災害リスクの軽減を目指す方法論の確立に取り組んでいます。
その中から、1日目には水と災害の研究をなさっておられる皇太子殿下もご出席になり、ハイレベルパネルセッションなど、大変興味深く聞いていただきました。
2日目には1)防災、環境、地球観測の連携、2)科学と社会の連携、3)分野間連携)についてセッションが行われ、議論が行われた他、100を超える様々な学問領域からの研究発表が行われ、ポスターセッションでは熱い議論がかわされました。

そして最終日となる3日目にはパネルセッションの後、「東京宣言」および「東京行動指針(案)」、「行動リスト(案)」が採択されました。 この後の国連防災世界会議での提案とともに、防災・減災に関する科学技術がハザード、分野を超えて、行政や民間企業と連携しながら発展する事が期待されます。災害看護でも更なる産官学・学際連携・国際連携して発信していけるよう、本プログラムでも更なる研究に取り組みたいと思います。

http://monsoon.t.u-tokyo.ac.jp/AWCI/TokyoConf/jp/index.htm




このプログラムは、文部科学省「平成24年度博士課程教育リーディングプログラム」に採択されて実施しています。