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国際セミナー「コンゴ民主共和国の災害と健康」





去る5月20日、コンゴ民主共和国、ルブンバシ大学から公衆衛生学部長 Malonga Kaj Françoise先生が高知県立大学を訪問され、「コンゴ民主共和国の災害と健康」というタイトルで講義をしてくださいました。カジ先生は、看護師でありながら医学部長、副市長などを歴任され、多くの健康問題と政策に関わってこられました。ルブンバシ大学は、Ngatu 講師の研究カウンターパートであり、カジ先生とはたくさんの共著論文を書いておられます。

  コンゴ民主共和国は、当国の医療水準は,WHO(世界保健機関)およびUNFPA(世界人口白書)の2013年度の資料によると,平均寿命:男性48歳,女性51歳,新生児死亡:出生1,000に対し44,乳児死亡率:出生1,000に対し100,妊産婦死亡率:出生10万人に対し670という状況の国です(WHO,UNICEF)。アフリカ大陸中央部のコンゴ川流域に位置し、アフリカでアルジェリアに続いて第2位の面積,世界でも第11位の面積を有する広大な国家です。

言語は公用語がフランス語であり、今回のスピーチもフランス語で行われ、英語と日本語と交えた抄訳で行われました。 説明の前には、学長を表敬訪問し、大学の様子や今後の看護研究について話をされ、今後の協働についても言及されました。 ご講演では、まず最初にルブンバシ大学の説明がありました。国の政治的な歴史によって、大学の名前が何度も変化している事や、社会のニーズに応じるべく、様々な研究所や学部が出来てきたことなどを話されました。

メイントピックの災害と健康 に関して、話が変わると、「最近起こった災害でいいますと・・・昨日は街で大洪水でした。」と昨日のニュースから始まりました。その後、自然災害、紛争、IDP、HIV/AIDS、エボラ、と近年updateの紹介だけでも氷山の一角1コマでは語り尽くせない濃い内容で、学部生や日頃国際を意識していない院生さんには刺激的だったようです。 Multihazard Risk Management の重要性、またそれらと切り離せない、環境問題、都市化の問題などを改めて考えさせられる時間でした。 





このプログラムは、文部科学省「平成24年度博士課程教育リーディングプログラム」に採択されて実施しています。