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DNGLミニセミナー「NEPAL DISASTER:Facts to Know and Possible Challenges to be faced by International Relief Workers」





去る、5月22日DNGLミニセミナー「NEPAL DISASTER:Facts to Know and Possible Challenges to be faced by International Relief Workers」が開催されました。神原咲子准教授と、Ngatu Rogers講師が先日起きたネパール大震災の事例をもとに海外で災害が発生した時に基礎的なデータをどのように探索して全体状況を把握し、支援活動を組み立てていくかということについて話されました。

まず、Ngatu特任講師が、今回のネパール大震災の地理的概況から、人口学的被害についてまとめ、更に社会文化的背景をしることの重要性や、看護師が支援するときに気を付けなければならないことを、Ngatu先生がまとめておられるGlobal Nursingの理論枠組の提案も合わせて話されました。特に、外部の支援が多く入ることよりも、現地に人的リソースがあり活用可能であるならば、その人たちに最小限のトレーニングをして最大限活用することが重要であることを強調されました。

その後、神原准教授からは、災害状況と人々の安全を扱う情報源の特徴とその活用方法について具体的に話があり、多岐に渡る情報源の比較や包括的な利活用について提案されました。例えば、発災直後ではまず最初に、国内外の様々なメディアのニュースはもちろん、国連機関であるUNOCHAのシチュエーションレポートがいち早く全体像を見るのには適している一方で、近年ではオープンストリートマップやTwitter、Youtubeでのグラスルートの情報もいち早く更新されるので、それらの使い分け方法について、神原先生の具体的な活動例から取り上げていました。

また時系列でみて、既存の統計資料や文献から過去の生活状況を知り、発災したことによる変化やこれからの健康被害へのリスクを読み取るための資料の収集、分析、読み方について講義があった後、実際にオンラインのパソコンを一人ずつ使用し、実際にオープンになっているデーターセットに触れ、ネパールの状況を知ることができました。その後、利用したデータを持って帰り、実際に分析を試みる聴講者もいたようです。 



このプログラムは、文部科学省「平成24年度博士課程教育リーディングプログラム」に採択されて実施しています。