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「総力戦の救護活動」シミュレーション訓練に参加して





 この訓練は2015年8月13日の「総力戦の救護活動~机上訓練で具体的にイメージしてみましょう~」に続く、シミュレーション訓練でした。

 内容は①仮想で設置する病院前活動拠点の中に、災害救護活動を行う実働部門とその指揮調整を行う現場指揮所を設置、②実際に多様なニーズを持つ模擬患者を実働部門の各エリアに流すことにより、実働部門から現場指揮所までの人と情報の流れをシュミレーションする、③あわせて、拠点内の実働部門と近隣避難所・施設等、災対本部の間の情報結節点としての現場指揮所の役割機能をシミュレーションする、というものでした。

 今回、DNGLの学生はメッセンジャーとして参加させていただきましたが、エマルゴなどよりも連携しなければならない機関が多く、発災時のこの地域での人と情報の流れをよりリアルに考えることができました。

 今後の課題としては大きく3つが見えました。
1.情報の扱い方。どのように情報を取得、分析・評価し、次につなぐことができるか。
2.各エリアの体制。病院、周辺機関の全体概要を一連を通して理解できたため、今後は各エリア、セクション内の体制強化が必要。
3.病床の確保。南国市の拠点病院であるため、発災時には多数の被災者が訪れることが予想されるが、広域搬送を含め、どのように病床を確保するか。

 今後これらの課題に対して総力戦で救護活動ができるように、継続的に訓練を重ねながら多職種との連携を通して考えていきたと思います。







このプログラムは、文部科学省「平成24年度博士課程教育リーディングプログラム」に採択されて実施しています。