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茨城県常総市活動報告





2015年9月10日、関東・東北豪雨災害により鬼怒川が決壊し、常総市は広範囲に及ぶ浸水被害にあいました。発災約一ヶ月経った今も尚、400人余りが避難所生活を送っている一方で、10月初旬より県が確保した公営住宅への入居が開始となるなど、現在亜急性期~慢性期のフェーズに移行している過程です。

今回私たちDNGL2回生は常総市災害ボランティアセンターで県外支援者統括をしているNPOより支援依頼の連絡を受け、現地に向かわせていただきました。避難所での活動は実質3日。避難者は約170名。その中で私たちがした主な活動は、主に次の4点です。①避難者のニーズ把握やケア、②保健師さんとの連携体制の構築、③支援者間の共通目標の作成、④要配慮者や避難者のマッピング、リスト化、情報のフォーマット化、それらの更新。

避難所では支援者間の連携や体制が整備過程だったため、地元の保健師を中心とした支援体制の構築が重要であると考え、その支援を行いました。避難者は季節の変わり目や、避難生活の疲労から感冒症状を持つ人が増えており、また、環境の変化から活動低下や認知症悪化などを呈していました。これらの課題に対し、今後どのように支援者が関わっていくか支援者間で共通目標が持てるようにサポートをさせていただきました。

災害亜急性期での活動を経て、感じたことは、他職種間連携、共通目標の重要性です。また今後の課題としては、支援や体制が地元支援者を中心にシームレスに続くような方法を考えることであると振り返り、次の支援者に引継ぎを行い、活動を終了しました。

常総市で被災された方が一日も早く、安心した生活に戻れますようにお祈り申し上げます。









このプログラムは、文部科学省「平成24年度博士課程教育リーディングプログラム」に採択されて実施しています。