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高知県災害看護支援ネットワーク会議



講演中の高知県中央東福祉保健所所長の田上豊資先生

2016年2月19日(金)に、高知県立大学にて、平成27年度の高知県災害看護支援ネットワーク会議が開催されました。本会議は、平成10年に高知市内で発生した豪雨災害('98豪雨)を契機に、翌年から高知県の職員提案事業として、高知県災害看護支援ネットワーク検討会がスタートしたことに始まります。当初は、県下の災害拠点病院の災害担当看護職、保健所の保健師、看護協会、そして本学の教員により構成されていましたが、具体的な災害対策を検討するために、行政の視点も必要と考え、高知県と高知市の行政職に看護協会と本学が加わり、高知県災害看護支援ネットワーク連絡会を新たに発足させました。しばらく検討会と連絡会が併走していましたが、災害支援ナースの有効活用も含めた「災害時の医療救護活動についての協定(災害看護協力協定)」を検討するために、両会を統合して現在のネットワーク会議に至っています。

今回は、東日本大震災の際には、宮城県の南三陸町で活動された、高知県中央東福祉保健所所長の田上豊資先生をお招きし、「前方展開型・総力戦の災害救護」と題して、現在高知県下で推進している災害における医療救護(救急)体制の構築、医療救護等サービス体制の構築、保健予防活動、生活環境衛生対策、生活環境上の健康リスク軽減、などに関し、これまでの地域での準備や訓練の実績を通し、ご講演を頂きました。
また、講演会の後、高知県下の災害拠点病院の災害担当看護職、高知県看護協会、そして行政として福祉保健所、高知県医療政策課、危機管理・防災課、南海トラフ地震対策課から、災害に対する準備状況と課題についてご報告頂き、行政の現状と今後の方針を共有するとともに、先行している施設の状況に刺激をうけながら、今後の対策を共有しました。






このプログラムは、文部科学省「平成24年度博士課程教育リーディングプログラム」に採択されて実施しています。