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インドネシア ジャワ島での滞在を通して





 2016年3月20日より高知県立大学DNGLの学生3名と教員がインドネシアのジャワ島に滞在しました。今回の主な目的は、1ジョグジャカルタに位置するガジャマダ大学の訪問、2サラティガに位置するサティヤワチャナ大学への訪問でした。

 ジョグジャカルタはメラピ火山という活火山が存在し、過去に何度も噴火の被害があった地域です。その要因もあり、ガジャマダ大学は災害看護に関する研究や教育を積極的に進めている大学です。DNGLの学生は、自身のこれまでの災害看護についての学びや今後の研究について、ガジャマダ大学の看護学生や教員に対しプレゼンテーションを行い、意見交換を行いました。またガジャマダ大学に隣接する病院にも訪問し、過去のメラピ火山噴火時の対応や、病院の災害に対するレスポンスシステムなどを伺うことができました。さらに、プスケスマスというヘルスポストや高齢者施設なども訪問し、インドネシアのコミュニティーの中での住民の健康や生活を支援するシステムについて学ぶことができました。

 一方で、サティヤワチャナ大学では、2015年夏に北スラウェシ州でサティヤワチャナ大学などと共に行った住民の減災調査についての結果をフィードバックしました。調査結果を共有する中で、今後さらに深めなければならない課題が明らかになり、また看護としてどのようなアプローチが必要か考える機会となるなど、次のステップへの示唆を得ることができました。

 今回訪問したガジャマダ大学はイスラム教徒である学生が大半を占める一方で、サティヤワチャナ大学はさまざまな地域・島の出身の学生がおり、多様な文化や宗教が存在しているのが印象的でした。その中で、お互いの文化や宗教を尊重しながら、学びや研究を共有・討議し、連携について話し合うことができた貴重な機会となりました。今後もこのような機会を大切にしながら、グローバルな中での災害看護について協働しながら学びを深め、発信していきたいです。







このプログラムは、文部科学省「平成24年度博士課程教育リーディングプログラム」に採択されて実施しています。