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平成28年度高知DMAT研修に参加して





平成28年5月28(土)・29日(日)に、高知医療センターにおいて、高知DMAT研修会が開催され、今年度もDNGL学生1名が見学参加しました。 高知DMAT研修は高知県内で災害が発生した際に、現場活動や医療搬送などに対してスムーズに対応するために毎年行なわれている研修であり、今回で9回目になります。他県に先駆けて行なわれている研修であり、十分な歴史があることが分かりました。

DMATは基本的に医師と看護師、ロジスティックスのメンバーで構成されており、各職種別の研修を見て回ることができ、それぞれの職種がどのような技能を修得しておく必要があるのか知ることができました。
南海トラフ地震が発生した際には最大31,000人の傷病者が発生し、津波や道路寸断により外部からの支援が来るには時間がかかることが予想されています。そのため、県内に在住している医療関係者の災害への認識を高め、有事には救護活動ができるように備えることの重要性を感じました。 研修終了後には懇親会に参加させていただきました。受講生からは災害に対する思いを伺い、熱意を持って参加されている方々ばかりで、私も負けずに勉学に励もうと思いました。

また、スタッフの方ともお話しする機会をいただき、先日発生した熊本地震での活動の反省や今後の災害発生時の工夫に関して話し合いました。このような話し合いの中でさまざまなアイデアが生まれ、実際の現場活動に生かされているのだと感じることもできました。
今回の研修に参加して、本コースで学んでいる学生だけが知識や技術を身に付けるのでは、災害時には全く役に立ちません。医療関係者や地域住民などにとともに学び、備えていくことの重要性を感じることができました。

高知県立大学
佐々木 康介






このプログラムは、文部科学省「平成24年度博士課程教育リーディングプログラム」に採択されて実施しています。