高知県立大学には、”地域に学び地域で育つ”というコンセプトで「立志社中」といわれる学部生を中心とした教育プログラムがあります。その中の一つで「いけいけサロン活動」という看護学部生を中心としたプロジェクトがあり、当キャンパスのある池地域の住民さんとともに定期的にサロン活動を行っているチームがあります。
そんな学生さんたちから、池地域の災害リスクについて学びたいと要望がありました。私たちは災害についての基礎知識を、熊本地震の際のビデオや東日本大震災の被災後の写真などを使って説明し、南海トラフ地震で起こりうる被害についてお話させていただきました。その後県の防災マップを基に、一緒に池地域の災害予想を考えました。学生さんたちは、日頃から池地域の住民さんと関わりを持っていることから、どのような住民さんがどんな家に、どのあたりに住んでいるのかということを把握しており、それらの情報についてお話ししていただきました。大学周辺の生の情報を多く持っていない私たちにとっては大変勉強になり、新たなる発見がいくつもありました。また実際の地図と県の防災マップを照らし合わせながら、南海トラフ地震の際にはどの場所でどのような被害にあう可能性があるのか、さらには○○さんならどの辺りに避難することができるのかなど、細かいところまで共に考えることができ有意義な時間となりました。
勉強会を通して、これから看護師になる学部生とともに、地域のこと、高知県のことを災害を通してともに学んでいく重要性やその意義を強く感じました。さらには、改めて減災には地域との平時からの関係が特に重要であり、当大学だからこそできる減災の取組みがあるのではないかと考えられました。