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【レポート】キッズ★バリアフリーフェスティバル





 12月17日(土)に高知県立ふくし交流プラザでキッズ★バリアフリーフェスティバルが開催されました。キッズ★バリアフリーフェスティバルは障害児及びその家族を対象とし、相談や福祉用具展示等を通じ、今後の可能性を伸ばすための支援を行うとともに、家族、医療・福祉、教育関係者等が今後の障害児の豊かな成長のために、学びや交流の場として開催され、DNGL学生4名、CNSコース学生1名が参加しました。

 今回は障がい者など災害弱者が自分の命は自分で守ることができ、自助力を高めることを目的として活動しているNPO法人まあるい心ちゃれんじどの応援団の方々と一緒に、「親子で備えちょき〜おうちでできるとっさの手当て〜」と題して自宅など身近にあるものでできる救急法を体験してもらいました。

 災害が発生した時にはケガをしないことが一番大切ですが、万が一ケガしてしまった時には近隣の医療機関も被災しており、他にも多数の傷病者がいるため、すぐに病院にかかれないということも想定されます。その際に自宅にある身近なものを使用し、ケガした部位の止血や固定による安静を保持することにより症状の悪化や苦痛の緩和につなげることができるため、応急処置の仕方を親子で少しでも触れてもらうことや自助力、共助力につなげることができればと思い企画しました。  小さい子どもから大人まで多くの方が来てくださり、手足の骨折に対する固定法、手足、頭のケガに対する止血法、毛布担架の作り方を一緒に練習しました。骨折に対する固定法では傘などの硬いものを骨折部位に沿えて、ハンカチなどで固定しましたが、緩みやすいため上手く固定することが難しく、硬いものが皮膚に直接当たることで皮膚のトラブルになることも考えられるため、安楽に固定できるコツを知ってもらい、少し練習するだけで上手に固定ができるようになりました。また、毛布担架では急に持ち上げられると怖いのでみんなで息を合わせて持ち上げることで傷病者の安楽が保たれることを体感してもらうことができました。参加者からは「自宅へ帰って家族に教えたい」、「家族の手当てはできる」というような声をいただきました。

 このような活動を通して障害を持った方々に対しては個別の支援を考えることによって自分や家族の力によって対処できるという自助や共助の大切さを少しでも知ることによって、災害時には各個人が少しずつ行動するだけでも大きな力になるのではないかと考えており、DNGL学生としても個別への関わりの重要性を感じました。




このプログラムは、文部科学省「平成24年度博士課程教育リーディングプログラム」に採択されて実施しています。