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【レポート】地域災害支援ナース育成研修





地域災害支援ナースとは、南海地震やその他県内の大規模災害時に、勤務している病院以外でも、看護職が専門職として災害支援を行うことができるための高知県独自のシステムです。この日は、阪神淡路大震災以降、日本看護協会により構築された全国版の災害支援ナースの継続研修と同日開催でした。

午前は高知県中央東福祉保健所長の田上豊資先生に高知県が取り組んでいる前方展開型・総力戦の医療救護のしくみ、その中での看護職への期待をお話ししていただきました。内容は、病院や医療救護所等においての救護活動、避難所や在宅避難をされている被災者への健康支援など、幅広い活動が期待されていました。しかし、支援者としても最も重要なのが、まずは自分の身を守ることであり、発災時のことをリアリティーを持ってイメージし、傷病者とならないように最大限の備えをする必要があることを改めて認識しました。

午後は午前の講演を元に、発災後さまざまな多数の被災者をどのように対応していくのかについてグループワークを行いました。内容として、1.看護師ができることは何か、2.そのために必要な知識は、3.連携・協力するのはどんな所か、4.平時から備えておけることはどんなことか、についてそれぞれ討議し、発表を行ってもらいました。

その中で、災害医療の原則から考えた際に、処置等の優先順位が低いとされる緑・黒エリアでの看護職としての対応についてもできたことが今回の大きな成果です。 県内のさまざまな場所で勤務している看護職が大勢参加され、それぞれのバックグラウンドを元に3時間熱い議論が交わされました。 来るその時に皆んなで力を発揮し、被害を少なくするために、今後も継続的に一緒に準備を進めたいです!







このプログラムは、文部科学省「平成24年度博士課程教育リーディングプログラム」に採択されて実施しています。