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活動報告

日本家族看護学会第23回学術集会の紹介

第12弾は、日本家族看護学会第23回学術集会の紹介です。
日本家族看護学会は、わが国での家族看護学の確立を目指して発足した学術学会であり、家族を看護の対象として重視する家族看護学は、今や看護が展開されるすべての領域において欠かせないものとなっています。日本家族看護学会学術集会には、家族看護学に関心を持つ研究者や教育者、実践家などが数多く集まり、領域や立場を越えた様々な視点から家族看護学の新たな知見が発表され、活発な議論が繰り広げられています。 日本家族看護学会学術集会は、今年で23回目を迎え、「家族を癒すケアの探求~エンド・オブ・ライフの実践~」をメインテーマに、2016年8月27日、28日の二日間、山形において開催されました。
会長講演では、山形大学医学部看護学科教授の古瀬みどり先生から、昨今のエンド・オブ・ライフケアへの関心の高まりと、援助者がその家族の強みに気づき家族の癒しを促進していくことの意義や実践事例蓄積の必要性についてご講演がありました その他病院、在宅などさまざまな場でエンド・オブ・ライフケアに携わっている実践家の方々からのご講演やシンポジウムがあり、その人らしい暮らしや生き方を人生の最期まで支える支援のあり方について改めて考える機会となりました。
ワークショップでは、本学修了生の家族支援専門看護師2名と本学教員による『家族エンパワーメントガイドライン』を活用した実践の紹介がありました。このワークショップは、毎年開催しているもので、本ガイドラインの実践での活用を促進することを目指して、家族支援専門看護師の方々の巧みな実践が紹介され、毎回多数の参加者があります。
今回は、家族支援専門看護師の星川理恵氏(本学看護学研究科9期生)と関根光枝氏(同10期生)から、「家族らしさを支えるエンド・オブ・ライフケア」「家族らしく歩むことを支えるケア」についての実践活動が紹介された後、活発な意見交換が行われました。 一般演題は、終末期ケアと家族、障害のある人と家族、子どもと家族、急性・慢性の健康問題と家族、高齢者・認知症と家族、地域で暮らす人と家族など多岐にわたるテーマがあり、口頭50題、ポスター63題の発表がありました。本学の修了生2名と教員も発表を行いました。
来年の第24回学術集会は、千葉で、千葉県千葉リハビリテーションセンターの荒木暁子氏を学術集会長として開催されます。そして、翌々年平成30年の第25回学術集会は、本学教授の長戸和子先生が学術集会長を務め、高知での開催となります。準備はこれからになりますが、本学同窓生の皆様、家族看護に関心のある皆様のご参加を心よりお待ちしております。