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活動報告

看護師さん!保育所で就労してください


保育所における看護師ニーズが高まっています。医療技術の向上を受け,超低出生体重児や様々な医療的ケアが必要な重度の障害児が,主に母親のケアを受けながら在宅生活をしています。これまでは,保育園において医療的ケアを行なうことは困難とされ,気管内吸引を伴う人工呼吸器装着中の児や,導尿,経管栄養が必要な児は保育所に入所出来ませんでした。
しかし,一個人として社会に認められたいという母親自身の人権も尊重される必要があります。障害児が生まれたら,母親たるもの離職し,我が子をどこにも預けられずに,介護に従事しなければならないというのは,母親にばかり負担を課す未成熟な社会だと思います。
また,女性の就労支援の観点から,0歳での入所申請が非常に増えています。 生後2か月からの保育施設預かりの拡充や,病児保育事業への取り組み,アナフィラキシーを起こす程重度の食物アレルギーを有する子の増加,医療的ケアが必要な子や,救急搬送を要するような発作が起こる子の受入れ等,保育の現場が様変わりしてきており,現在の保育所には看護師の専門的なケアのニーズが高まっており,多くの保育園で看護師の雇用を行なっています。
看護師も人材不足の昨今,保育所を児の「日中の主な居所」として訪問看護師が医療保険で訪問できるようになれば,保育所独自で看護師を雇用する必要がなくなり,障害児が入所しやすくなることも考えられます。そういった制度改正も含め,保育の分野に看護が関与する必要性を現在の職場で感じています。 文責:学会企画委員、高知市保育幼稚園課保健師 岡﨑真紀