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活動報告

日本看護協会版を基盤としたキャリア開発ラダーの再構築


 当院は“キャリア開発ラダー”という看護実践能力の評価ツールを用いて、看護実践を通して得る知識・技術・態度を段階的にレベルアップさせる個人のキャリア開発を目指している。現行のラダーは平成15年に作成され、その後改訂を行ってきたが「看護実践を評価しづらい」「他施設経験者のレベル評価が難しい」など多くの課題があった。平成28年日本看護協会が看護師のクリニカルラダー(以下JNAラダー)を公表したことを受け、当院でも平成29年から教育担当看護師長を中心に、再構築について検討が始まった。
 現行のラダーは看護実践能力のほか、人間関係能力、問題解決能力など7つから構成されているが、JNAラダーは看護実践能力のみであるため、他6つの能力の編成が必要であった。また現行ラダーはレベル4段階であるが、JNAラダーは5段階であり、各能力とレベルとの大幅なすり合わせが必要であった。その他JNAラダーに合わせ、評価方法等大幅に変更を行った。平成30年度で新たなラダーの構築を終え、平成31年度はWGメンバーの部署で試験的に新たなラダーによる認定を行いながら、洗練化をする予定である。
 JNAラダーを基盤とした新たなラダーで、看護実践能力を保証し、キャリア開発を支援したいと考えている。

企画委員 原田千枝(高知大学医学部附属病院)