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活動報告

「高知大学医学部附属病院 手術部の取り組み」


 当院手術部では、外科系診療科だけでなく内科の手術も含めて年間5000件以上の手術を行っています。現在手術部スタッフは40名を超えており、手術件数も年々増加しているため、安全な手術看護が提供できるように、日々、新人教育やスタッフの教育に取り組んでいます。
 手術看護は、患者さんからのフィードバックが得られにくく、やりがいを感じにくいと言われています。私たちの調査でも、手術部経験年数5年未満の看護師は、5年以上の看護師よりも職務満足度が低いことが明らかになりました。特に、経験年数の短い看護師は、手術介助に一生懸命で、自身が行っている看護がどのように患者さんの役に立っているのか実感しにくいと考えられます。そこで、当手術部では、可能な限り術前訪問や術後訪問は、手術担当者が行うようにしています。特に術後訪問は、患者さんから直接、術中の看護の評価が得られる機会であり、手術部看護師が自身の看護を振り返ることができる貴重な場面だと考えています。
 手術は、専門性の高い多職種のスムーズな連携が求められる医療であり、看護師は、チームのコーディネーターとしての役割を求められます。今後も、安全な手術看護が提供できる看護師の育成に努めていきます。

編集委員 加藤昭尚(高知大学医学部附属病院)