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活動報告

「急性期病院における地域活動」


 私の所属する急性期病院では、2018年度より地域に出向いて、広く健康やQOLに働きかける取り組みとして「ひろっぱ講座」を展開しています。全56プログラムの中から、地域の活動グループや企業、教育関係等から要請を受けた内容について、高知市内に留まらず、県東西の両端に至るまで要請があったところに出向かせてもらっています。
 私も精神科看護職として、怒りやうつといったメンタルヘルスについての内容を担当し、地域で暮らす方々や、企業で働いている方々と直接お話をする機会がもてています。ご自身がうつを抱えながらの生活の中、講座を聞いて少し元気になったと言ってくださったり、気分の低下で苦しんでいる友人に何もできないつらい気持ちを話してくださったり、精神の病をもちながら生活しているご家族にどのように接したらよいのだろうといったご相談をいただいたりと、病院の中にいるだけではみえなかった地域の皆さんの個々の『健康』や『暮らし』に触れさせてもらっています。
 急性期医療は症状が顕在化して治療するところからのスタートですが、地域包括ケアシステムの中で、この『健康』や『暮らし』ともつながりながらケアに携わりたいと考えています。
 
社会医療法人近森会 近森病院(看護部キャリア開発課) 久保博美