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活動報告

「特定看護師の活動」

「特定看護師の活動」


 高知大学医学部附属病院では2020年度より地域医療の質向上および安全で安心な医療の提供に貢献できる人材育成を目的に、特定行為研修を開講しました。特定行為とは、診療の補助であり、看護師が手順書(医師の指示)により行う場合には、実践的な理解力、思考力及び判断力並びに高度かつ専門的な知識及び技能が特に必要とされる38行為です。当院では研修を修了した看護師(以下、特定看護師)が6名在籍しており、各分野で活動しています。
 外科術後病棟管理分野の特定看護師は、胸腔ドレーンやCVの抜去、気管チューブの位置の調整、陽圧換気の設定の変更などを実施しています。外科医師や集中治療部医師と協働し、タイムレスに患者に診療行為を提供でき、患者への回復支援、医師のタスクシフトにつながっています。また、術中麻酔管理分野の特定看護師は、術中の橈骨動脈ラインの確保や輸液による補正、人工呼吸器からの離脱などを実施しています。特定看護師は、術中麻酔管理の一部を担うことができるため、医師の負担軽減につながっています。
 看護管理者として、特定看護師が安全に活動できるよう、実施に向けての体制やシステム整備、また、多くの領域で特定行為が推進できるよう、研修生の育成に努めたいと考えています。

広報・渉外委員長 原田 千枝(高知大学医学部附属病院)