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活動報告

「高知大学医学部附属病院におけるSCUの運用について」


 高知大学医学部附属病院(以下当院)では2015年の第二病棟の開設と同時に、第二病棟5階においてStroke Care Unit(以下SCU)の運用を開始しました(全3床)。当院のSCUには、院内発症脳卒中患者も含め高知県内からあらゆる脳卒中患者が入院しています。 脳卒中においては、如何に早く症状に気づき、如何に早く対応を開始するかが重要とされています。当院でも脳梗塞に対する血栓溶解療法に関してはプロトコールを作成し、救急外来、ICU、SCUが協働することで迅速な対応ができる体制を整えています。
 さまざまな脳卒中へ対応している当院のSCUではありますが、3床というベッド数の制限のため、ベッド数を超えた場合、脳神経外科一般病床へ転床を行い対応しています。そのためSCUを担当しない看護師にも高い脳卒中看護実践能力が求められます。そこで当院では神経所見アセスメントの勉強会や、多職種によるSCUカンファレンスの実施、クリニカルパスの作成などを行い、看護の質の担保や向上に努めてきました。コロナ禍となってからは、集合による勉強会やカンファレンスに制限がありますが、引き続き取り組みを継続し、高齢化先進県である高知県における脳卒中医療への貢献に努めていきたいと思います。

編集委員 上月良太(高知大学医学部附属病院)


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