高知県立大学 健康長寿センターです。健康長寿センターは高知県を日本一の健康長寿県にするため活動しています。
4つの事業
事業1 健康長寿社会を支える保健福祉のあり方を考える啓発事業
 高知県民の方々が安心して生活ができる健康長寿社会を実現するためには、出来る限り多くの県民の方々が健康の維持や増進について関心を持ち、健康の維持や増進のためのスキル(技)を身に付けることが大切です。本事業では、健康長寿センターが県民の皆様を対象に、医療専門職者が健康啓発のためのフォーラムやセミナーを開催します。そのフォーラムやセミナーに参加することで、県民の皆様に健康長寿のスキルを身に付けて戴きたいと思っています。
 高知県下各地で「健康長寿体験型セミナー」を開催します。「健康長寿体験型セミナー」では、講師による講演を行うだけでなく、健康相談コーナーを設けて医療、健康、介護、栄養についての相談も受け付けます。また、参加者の皆様に病気の疑似体験をして戴いたり、病気の予防に役立つ体操を体験して戴いたりします。この「健康長寿体験型セミナー」は、看護学部、社会福祉学部および健康栄養学部の教員がコアになって開催します。「認知症とその理解」や「栄養バランスの良い食生活」をテーマに「健康長寿体験型セミナー」を開催しています。
 また、高知県のご協力を得て「地域医療フォーラム」を開催しています。本フォーラムでは、高齢化社会における地域医療のあり方を探るため、著名な講師をお招きして基調講演を行って戴いています。それに加えて高知県下の取り組み事例を発表して戴いています。在宅医療に関心のある保健・医療・福祉関係者や一般の県民の方々が多数参加して下さっています。

   
健康長寿体験型セミナー 地域医療フォーラム 報道された活動

事業2 高知医療センターとの協働による健康長寿社会の実現に向けての専門識者の力量アップ事業
 平成22年11月17日に高知県立大学と高知医療センターとの間で包括的連携協定が締結されました。その内容は、両機関が協力して教育・学術研究を充実させ、健康長寿社会の実現に向けての専門識者の力量アップを図り、高知県内の看護・福祉・栄養分野に係る人材を養成することです。
 これまでにも、両機関の間では、高知医療センターの医療職者による学部生や大学院生の教育、高知医療センターでの学部生の臨床実習、教員や大学院生による高知医療センターでの臨床研究の実績があります。災害看護の領域では、両機関とも「高知県災害看護支援ネットワーク」に参画して中心的な役割を果たしています。
 このたび包括的連携協定を結んだことで、池キャンパスにある看護・福祉・栄養に関わる3学部が協力し、大学一丸となって高知医療センターと協働しようというわけです。 平成23年6月28日には、連携事業をさらに円滑に進めるために「高知医療センター・高知県立大学 包括的連携協議会」を設置しました。具体的には、高知医療センターとの学習会や事例検討会の共同開催、高知県立大学・高知医療センター共催の公開講座の実施、模擬患者(SP)の養成(SP研究会)、シミュレーターを使った学生や医療従事者の共同トレーニング(スキルズラボ)、災害時医療の共同展開を実施しています。

事業3 健康長寿を目指した地域連携事業
 高知県下のいずれの場所に住んでいようとも、一定の健康・福祉サービスが受けられなければ、県民が安心して生活ができる健康長寿社会とは言えません。健康・福祉サービスを平等に提供するためには、医療専門職者が地域に出向くことは重要ですが、ITやケーブルテレビなどの情報機器を活用することも必要です。
 本事業では、高知県下の遠隔介護機関を対象として、ITを使ったとこずれ相談を実施しています。
 また、高知県立大学の池キャンパス図書館に「健康長寿文庫」の整備を開始しました。従来から県民の皆様が本学の図書館を利用することは可能でした。しかし、大学という形質上、看護・福祉・栄養に関する専門書が主なもので、一般啓発書は多くはありませんでした。そこで、健康長寿センターのメンバーが県民の方々に役立てていただけるような本を選んで、「健康長寿文庫」に順次収めております。

事業4 専門職人材養成事業
 既に専門職者になった人も継続した自己研鑽を積まなければ時代の進歩から取り残されてしまいます。継続した学習の場がリカレント講座です。平成23年度からは、学部単位ではなく学部が協同してリカレント講座を提案し、健康長寿センターが窓口となって開催しています。講座の情報は健康長寿センターHPに順次アップして参りますので、ご覧になり是非ご参加ください。

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