その他の取組み

平成28年度 がん看護インテンシブコースⅠが開講しました。

日時:平成28年9月24日(土)
場所:高知県立大学看護学部棟C313
研修期間:平成28年9月24日(土)~平成29年2月19日(日)

 高知県の在宅ケアの現状を踏まえ、在宅移行支援の必要ながん患者・家族や在宅看取りを希望する患者・家族に対するケアの充実を目指し、高知県立大学では、中国・四国高度がんプロ養成基盤プログラムのもと、平成24年度より「在宅がん看護」の教育コース(がん看護インテンシブコースⅠ)を開講しています。  本コースは、高知県の在宅がん医療に携わる多職種と協働し、講義-演習-実習をつなげた15日間の現任教育プログラムとなっています。研修を通して、在宅移行における患者・家族の意思決定支援や看取り支援など様々な場面において、多職種チームのコーディネーターとして機能し、在宅移行や在宅看取りを支援できる専門性の高い看護師を養成していくことを目指しています。これまでに41名の修了生を輩出し、高知県内の在宅がん看護の質の向上に寄与してきました。5年目を迎えた本年度は、日頃から在宅移行支援に携わる病院勤務の看護師、在宅療養に携わる診療所や訪問看護ステーションの看護師14名を研修生として迎え、開講することができました。
  • オリエンテーションを行う インテンシブⅠコース責任者 藤田 佐和 教授
  • 【オリエンテーションを行う インテンシブⅠコース責任者 藤田 佐和 教授】
  • オリエンテーションの様子
  • 【オリエンテーションの様子】
 初日のオリエンテーションを終え、早速、あおぞら診療所高知潮江の所長である 松本 務 先生に「がん患者の在宅医療」について講義をしていただきました。松本先生から、がんの在宅医療システムや在宅医の役割と活動について具体的に説明していただき、在宅療養を支える看護支援の重要性について理解を深めることができました。
また、事例のグループワークを通して在宅で過ごす患者・家族に必要な支援について意見交換でき、看護実践への示唆を得ることができました。
  • あおぞら診療所高知潮江 松本 務 先生
  • 【あおぞら診療所高知潮江 松本 務 先生】
南国病院 薬剤師 川添 哲嗣 先生からは、「在宅がん医療と薬理」について講義をしていただきました。オピオイドの基本的知識や副作用の観察の視点について、具体的にわかりやすく説明いただき、研修生は、薬の特徴について理解を深めることができました。また、在宅で医師や薬剤師と協働していくために、薬に関する知識を獲得するだけでなく、知識を活用して、多職種に提案し、患者のQOLが維持・向上できるよう働きかけていくことの重要性について学ぶことができました。
  • 南国病院 薬剤師 川添 哲嗣 先生
  • 【南国病院 薬剤師 川添 哲嗣 先生】
  • 講義中の様子
  • 【講義中の様子】
  • 講義中の様子
  • 【講義中の様子】
 研修生は、講義、グループワークを通して、積極的に意見交換を行い、日々の実践で直面する患者・家族へのケア、疼痛緩和薬である麻薬の使い方について、講師の先生に積極的に質問をしていました。研修は、講義で知識を習得するだけでなく、研修全体を通して在宅移行期にある進行がん患者さんの事例にもとづいて演習を行い看護支援を検討していきます。更に、見学実習を行うことでより実践に即した在宅がん看護について知識・技術を獲得し学びを深めてくことになります。がん看護インテンシブコースⅠを通じて、研修生の在宅がん看護実践力がさらに向上することを期待しています!
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高知県立大学大学院看護学研究科
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