沿革

昭和24年2月21日 昭和22年創立の県立女子専門学校を母体とし、県立高知女子大学(家政学部生活科学科)設立認可
昭和25年4月1日 家政学部生活科学科を栄養士養成施設として指定
昭和26年3月31日 教職課程を設置、中学校・高等学校教諭(家庭)免許状授与資格を取得させるための課程として認定
昭和39年4月1日 家政学部生活科学科を家政学科・食物栄養学科・生活理学科の三学科に改称
昭和46年3月31日 集団給食実習室落成
平成10年4月1日 改組 生活科学部(生活デザイン学科・健康栄養学科・環境理学科)
平成15年4月1日 生活科学部健康栄養学科を管理栄養士養成施設として認定
平成17年4月1日 栄養教諭免許状授与資格を取得させるための大学学部等の課程として認定
平成22年4月1日 健康栄養学部健康栄養学科の設置、管理栄養士養成施設として認定 健康栄養学科が永国寺キャンパスから池キャンパスに移転
平成23年4月1日 男女共学化に伴い、大学名称を高知県立大学に変更

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高知県立大学健康栄養学部の理念・目的等を定める規程

(理念)
第1条 高知県立大学健康栄養学部は、高知県立大学学則第1条に定める目的を達成するため、以下の理念のもとに設置する。

人間や健康、環境の本質を理解しながら、生命の基源である「食」を探究し、人々が健康に生活できるよう幅広い分野で貢献できる人材を養成する。

(目的)
第2条 高知県立大学健康栄養学部は、第1条の理念のもと、以下の各号の目的を達成するために、教育研究を行う。

    1. 人間や健康、環境の本質を理解する能力の養成
      ヒトの健康を規定する人間や環境の本質を理解する能力を養成する。
    2. 専門的知識・技術、科学的思考力の養成
      健康の保持増進、傷病の回復、予防のために必要な専門的知識と実践的知識・技術を養成し、それらを通じて科学的思考力を養う。
    3. 社会の変化を予測し、異業種と協働して問題を解決する能力の養成
      変化する社会にあって、要求される事柄を察知し、管理栄養士として他の保健医療職者と連携を取りながら、積極的に問題を解決することのできる能力を養う。
    4. 豊かな人間性を培う
      自らの専門性にたちながら主体的に広く教養を身につけ、社会構成員としての求められる公共性や倫理観を養い、共生社会の実現に必要な真に豊かな人間性を培う。
    5. 地域に貢献できる能力の養成
      地域の特性を生かした教育・研究を通じ、地域社会の健康の保持増進、傷病の回復、予防のために貢献できる能力を養成する。

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健康栄養学部3つのポリシー

(アドミッションポリシー)


健康栄養学部は、人間や健康、環境の本質を理解しながら、生命の源である「食」を探究し、人々が健康に生活できるよう幅広い分野で貢献できる人材を養成することを目的としています。
健康栄養学部では、この目的の達成のため、次のような人を求めています。

    1. 人間や健康、環境そして「食」に対して興味・関心の持てる人。
    2. 社会の一員であることを自覚し、他人の立場にたって考えることができる人
    3. 物事に主体的かつ積極的に取り組む姿勢をもつ人
    4. コミュニケーション能力がある人


(カリキュラムポリシー)


要旨
健康栄養学部の専門教育科目には、管理栄養士として必要な基礎的な知識や技術を習得する「専門基礎分野」と専門基礎分野で学んだことをベースに総合的に実践に結びつける「専門分野」で編成しています。また「関連科目」「課題研究」もあります。科学的視点と実践力を備えた管理栄養士の育成を目指して、健康・栄養や食品に関する幅広い学問領域を学びます。さらに教員免許取得のための教職科目を配置しています。

    1. 社会や環境と健康の関わりについて理解し、健康の概念、健康増進や疾病予防の考え方や取り組みについて学びます。
    2. 人体の構造や機能を系統的に理解し、主要疾患の成因、病態、診断、治療などを学びます。また、人体と微生物や毒性物質との相互関係について理解し、病原微生物の感染・発症・防御の機構を学びます。
    3. 食品の各種成分や食品の生育・生産から、加工・調理を経て、人に摂取されるまでの過程について学び、人体に対しての栄養面や安全面等への影響や評価について学習します。
    4. 栄養の基本的概念とその意義について理解します。栄養素の役割や機能、栄養素の代謝と生理的意義、健康の維持増進、疾病の予防や治療のために必要な栄養素について、機能や代謝、生体内での役割について学びます。
    5. ライフステージ別に、またライフスタイルや各種の生活場面における人体の構造や機能の変化、それに伴う栄養状態等の変化について学びます。さらに栄養状態の評価・判定の基本的な考え方を修得します。
    6. 栄養教育の理論と方法について学びます。特に行動科学やカウンセリングなどの理論と応用については演習・実習を通して学びます。ライフステージ、ライフスタイルに応じた栄養教育についても学習します。
    7. 傷病者の病態や栄養状態の特徴に基づいて適切な栄養管理を行うために必要な事柄を学びます。また、医療・介護制度やチーム医療における管理栄養士の役割についても理解します。
    8. 給食の管理運営について学びます。栄養面、安全面、経済面などマネジメントを行う能力を養います。マーケティングの原理や応用についても理解し、組織管理などのマネジメントについても学びます。
    9. 地域や職域などの健康・栄養問題について考え、集団の健康を維持・増進し、疾病の予防をするために必要な事柄を学びます。
    10. 大学で学んだことを、実際に管理栄養士が活躍する施設において実践します。
    11. 専門分野の6領域を総合的に行えるようにするとともに管理栄養士国家試験ガイドラインの出題のねらいにそって学習します。
    12. 健康栄養学部専任教員の研究室に配属され、卒業研究を行います。


(ディプロマポリシー)

    1. 自然科学に関する基礎的な知識を基にして、健康や生活、さらにそれに影響を与える環境の本質を理解することができる。(知識・理解)
    2. 健康の保持増進、傷病の回復、予防のために必要な専門的知識と実践的知識・技術を修得している。(知識・理解)
    3. 修得した知識・技術を統合し、それを活用して、健康や生活、環境に関する諸問題を、柔軟な思考と深い洞察に基づき、判断することができる。(思考・判断)
    4. それぞれの社会的立場において要求される事柄を察知し、管理栄養士として他の職種者と連携して、生活全般の諸問題を積極的に解決することができる。(技能・表現)
    5. 共生社会の実現に必要な真に豊かな人間性を培うために、自らの専門性に立ちながら、公共性や倫理観なども含めた、さらに広い教養を身につけるように努めることができる。(関心・意欲)
    6. 地域社会の特性と人々の生活全般を理解して、地域の人々の健康の保持増進、傷病の回復、予防のために貢献することができる。(態度)

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教員紹介

職位 氏名 専門分野
(担当科目)
研究分野 リンク
教授
(学部長)
村上 尚 人体の構造と機能 肥満や糖尿病などの分子病態学 学部報
研究者総覧
教授 稲井 玲子 栄養教育  
教授 和田 安彦 健康生態学・公衆衛生学 健康の社会的決定要因(教育、職業、政策等)、環境衛生、カロリー制限による老化遅延 学部報
研究者総覧
教授 渡邊 浩幸 食品学 食品成分の分析、食品機能の評価、食品の保存 学部報
研究者総覧
准教授 荒牧 礼子 公衆栄養学 料理書籍から見た食生活の変遷
勤労者層における食生活実態
学部報
研究者総覧
准教授 鈴木 麻希子 栄養学 食物アレルギー、
翻訳後修飾(メチル化アルギニン)の生理的役割
学部報
研究者総覧
准教授 西岡 道子 調理学 加熱調理におけるビタミンB12 学部報
研究者総覧
講師 島田 郁子 給食経営管理 低栄養予防・改善へ向けた食事
給食施設におけるHACCPプランの導入
学部報
研究者総覧
講師 竹井 悠一郎 臨床栄養学  
講師 廣内 智子 臨床栄養学実習等 災害時における栄養・食事支援 学部報
研究者総覧
助教 隅田 有公子 臨床栄養学実習等  
 
助教 田中 守 生化学・栄養学実験等 食物アレルギー
食物依存性運動誘発アナフィラキシー
食物由来成分の抗アレルギー作用
学部報
研究者総覧
助教 沼田 聡 給食経営管理実習等 抗原・抗体に対する高感度酵素免疫測定法の開発
低栄養予防・改善へ向けた食事
学部報
研究者総覧
助手 彼末 富貴 調理学実習等 土佐の伝統食 学部報
研究者総覧
助手 川村 真美 食品学実験等 食品に含まれる機能性成分の有用性 学部報
研究者総覧
※リンクについて
学部報→2014年度版学部報掲載の各教員のページ(PDFファイル)が開きます。
研究者総覧→高知県立大学HP研究者総覧の各教員のページ(PDFファイル)が開きます。

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カリキュラム

専門科目~管理栄養士としての基礎を培い、自ら研究し、知識を獲得する学び

分 類
科 目 名
基礎科目 健康栄養学基礎,健康栄養学応用
社会・環境と健康 地域健康論,介護論,食と介護,保健医療福祉論,地域医療論,
公衆衛生学,環境衛生学実習,健康情報論実習,
こころと身体活動
人体の構造と機能
及び疾病の成り立ち
生化学Ⅰ,生化学Ⅱ,生化学実験,人体の構造と機能Ⅰ,
人体の構造と機能Ⅱ,臨床医科学,疾病論Ⅰ,疾病論Ⅱ,
運動生理学,生体科学実験・実習
食べ物と健康 食品学,食品学実験,食材学,食品の栄養素と機能,食品衛生学,
食品衛生学実験,フードシステム学,調理学,調理学実習Ⅰ,
調理学実習Ⅱ,調理学実習Ⅲ,調理科学実験
基礎栄養学 基礎栄養学,基礎栄養学実験
応用栄養学 応用栄養学Ⅰ,応用栄養学Ⅱ,応用栄養学実習,
ライフステージ栄養学
栄養教育論 栄養教育論Ⅰ,栄養教育論Ⅱ,栄養教育論Ⅲ,栄養教育論実習Ⅰ,
栄養教育論実習Ⅱ,学校栄養指導論Ⅰ,学校栄養指導論Ⅱ
臨床栄養学 臨床栄養学Ⅰ,臨床栄養学Ⅱ,臨床栄養学Ⅲ,臨床実践栄養学,
臨床栄養学実習Ⅰ,臨床栄養学実習Ⅱ
公衆栄養学 公衆栄養学Ⅰ,公衆栄養学Ⅱ,地域公衆栄養学実習
給食経営管理論 給食経営管理論,給食計画論,給食経営管理実習Ⅰ,
給食経営管理実習Ⅱ
総合演習 管理栄養士総合演習Ⅰ,管理栄養士総合演習Ⅱ
臨地実習 給食経営管理臨地実習,臨床栄養学臨地実習Ⅰ,
臨床栄養学臨地実習Ⅱ,地域公衆栄養学臨地実習,
地域実践栄養学臨地実習
関連科目 生活経営学(生活経済学を含む),家族関係論,
保育学(実習及び家庭看護を含む),衣生活学,服飾造形実習Ⅰ,
服飾造形実習Ⅱ,住居学(製図を含む),家庭機械・家庭電気
その他 企業実習
課題研究 卒業研究

 

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