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活動報告

第29回日本がん看護学会学術集会の紹介

第29回日本がん看護学会学術集会の紹介

第29回日本がん看護学会学術集会の紹介

第29回日本がん看護学会学術集会の紹介

 学会員からの情報発信をしていこう!第3弾になりました。今回は、平成27年2月28日、3月1日の2日間、パシフィコ横浜で開催された第29回日本がん看護学会学術集会をご紹介させていただきます。
 第29回日本がん看護学会学術集会は、「先人に学び がん看護の先を読む」というテーマで開催されました。今回の学術集会は、全国から5,300名以上の方が参加し、ポスター・口演合わせて535題目の発表がなされていました。この人数と演題数からも、学会員のみならず、社会的ながん看護への関心の高まりを実感しました。
  特別講演では、「日本人の生と死のかたち~過去から未来へ」というテーマで波平恵美子先生のご講演がありました。長年の生活経験や伝統的な生と死のかたちを取り込みながら、私たち日本人が生と死についての価値観を築いているということを語られていました。がん医療の分野においても高齢化が著しい状況にあります。将来を見据え、日本人にとっての生と死のあり方やがん看護のあり方について改めて考える機会となりました。また、川嶋みどり先生からは、「看護のアートに生きる日本文化」についてのご講演がなされ、遠藤恵美子先生からは、「今だからこそ“ケアリングに溢れるがん看護”~ニューマン理論に基づくケアリング・パートナーシップの実践~」についてのご講演がありました。これらのご講演を通じて、先人が築いてきた看護の本質を今改めて見直す必要性を認識しました。口演発表では、現在のがん看護のトピックスでもある、「がんリハビリテーション」、「がん患者の就労支援」などの演題発表が多くみられました。各施設や大学では、がん患者さんの“生活”を支えるための取り組みが多くなされていると感じられました。本学看護学研究科の取り組みとして、在宅で生活しているがん患者を支える看護職者の育成を目的とした、「インテンシブコースⅠ在宅がん看護研修」について、昨年度の修了生から得た評価を踏まえて課題を明らかにしました。また、本学看護学研究科の修了生である、14期生の田上知江美さん、15期生の佐藤亜美さん、高橋志保さん、島田いづみさん、廣瀬未央さんが各自の修士論文の成果について口演発表を行いました。がんプロHPおよびアストラルの会ブログで修了生や在学生の活動を更新しております。ぜひご覧下さい。
 今回の学会を通じて、先人が積み上げてきた、変わらない看護の知と技について、新たな角度から見直すことで、現在のがん看護・がん医療における課題への解決策が見いだせるのではないかと感じました。そして、新たながん看護を発展させるために、変わらない看護の本質を振り返るきっかけをいただけたように思います。
  第31回日本がん看護学会学術集会は、高知で開催予定です。本学会会員の皆さまも、ご関心のある方はぜひご参加ください。