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活動報告

第2回世界災害看護学会学術集会の紹介

第2回世界災害看護学会学術集会の紹介

 第2回世界災害看護学会学術集会(WSDN2012)が、平成24年8月23、24日にオリンピック開催国であるイギリスウェールズのカーディフ市において「Developing and Realising the Potential」をメインテーマ、DonnaMead学部長(グランモルガン大学)を大会長として開催されました。開催地ウェールズは、過去に小学校近くの炭鉱の町で大規模な土砂崩れ災害が起こり、小学生を含め144人が犠牲になった経験があり、現在も詩の朗読をとおして防災の伝承をしていることの紹介がありました。開催前には、理事会が開催され、新たに7組織が加わり、計46組織が会員組織となったこのとの報告がありました。また、日本災害看護学会から推薦した山本あい子氏が引き続き理事長に選出されました。学術集会は、世界各国から約200名の参加者があり、日本からも60名と多数の参加がありました。学術集会の主なプログラムは、災害による世界の難民情勢や、災害時に求められるリーダーシップ、赤十字活動の国際的な障壁、また災害において「しなやかさ、弾力性の意味をもつ“レジリエンス”の概念の有用性など、学際的なテーマで講演がありました。また、日本赤十字大学の小原真理子氏が、「東日本大震災における災害看護学会の先遣隊による活動」について学会を代表して講演されました。さらに、優秀ポスター賞として、本学会会員の神原咲子先生(高知県立大学)が受賞されました。世界各国の研究者との活発な議論を通し、日本における自然災害における看護活動の経験が、今後世界を先導するモデルとなることが期待されていることを実感した大会でした。