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活動報告

第5回日本在宅看護学会学術集会の紹介

学会員から情報を発信していこう!第6弾です。
今回は、第5回日本在宅看護学会学術集会について紹介させていただきます。
第5回日本在宅看護学会学術集会は、メインテーマを「「学」として考える在宅看護」とし、2015年11月22日(日)に聖路加国際大学で開催されました。現在、保健師助産師看護師学校養成所指定規則の中で在宅看護は「学」ではなく「論」で扱われています。日本在宅看護学会は、設立5周年を機に、在宅看護を看護学の中の一つの学問分野として位置づけてもよいのではないかという考えから、このテーマとなりました。
集会長講演では、集会長である聖路加国際大学の山田雅子先生が、「生活の場に赴く看護の歴史から在宅看護学を考える」をテーマに、古くは派出看護婦、戦前戦後は駐在保健師、そして少子超高齢化を背景とした日本の社会では訪問看護と、世の中の動向に合わせて看護職がさまざまに働き方を変えてきた経緯を紐解き、在宅看護の歴史を語られました。駐在保健師の紹介では、高知県の駐在保健師のことが写真も交えて紹介されていました。
交流集会の一つに「訪問看護師育成を視野に入れた在宅看護論実習の充実について」がありました。地域包括ケアシステムの構築に向けて訪問看護師を増やすことが必要にもかかわらず、その数は増えません。そのため、新卒での訪問看護師希望者および病院に就職後いずれは訪問看護師になる希望者を増やすためには、魅力ある在宅看護実習をせねばならないという考えのもと開催された交流集会です。ここでは、会場に入りきらないくらい多数の訪問看護師および教育機関の看護師が集まりました。在宅看護実習で学生は何を学ぶべきかそのためにはどのような関わりが必要かについて、訪問看護師および教育機関の看護師が共に意見交換を行いました。コミュニティケア2015年11月臨時増刊号でもこの話題が取り上げられており、この雑誌も紹介されていました。高知女子大学看護学会運営委員長である森下安子先生もこの雑誌に「実習指導者と教員の深いつながりが“在宅看護”実習を進化させる」をテーマに執筆されています。
演題発表では、修士11期生の小原弘子さんと運営委員長森下安子先生が共同で他職種協働についての研究成果を発表し、訪問看護師の方々と研究結果を用い、介護職の方々との連携・協働について活発な意見交換を行いました。