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活動報告

第35回日本看護科学学会学術集会の交流集会の紹介

学会員から情報を発信していこう!第7弾です。
今回は、第35回日本看護科学学会学術集会の交流集会について紹介させていただきます。
仙台防災枠組2015-2030とは、2015 年 3 月 14 日から 18 日まで日本の宮城県仙台市で開催された、第3回防災世界会議において採択された成果文書です。【4つの優先行動】1.災害リスクの理解2.災害リスク管理のための災害リスクガバナンスの強化3。レジリエンスのための災害リスク軽減への投資4.効果的な対応のための災害準備の強化と回復・復旧・復興に向けた「より良い復興」と、【7つのターゲット】(a) 災害による世界の 10 万人当たり死亡者数について、2020 年から 2030 年の間の平均値を 2005 年から 2015 年までの平均値に比して低くすることを目指し、2030 年までに世界の災害による死亡者数を大幅に削減する。(b) 災害による世界の 10 万人当たり被災者数について 2020 年から 2030 年の間の平均値を2005 年から 2015 年までの平均値に比して低くすることを目指し、2030 年までに世界の災害による被災者数を大幅に削減する。(c) 災害による直接経済損失を、2030 年までに国内総生産(GDP)との比較で削減する。(d) 強靱性を高めることなどにより、医療・教育施設を含めた重要インフラへの損害や基本サー ビスの途絶を、2030 年までに大幅に削減する。(e) 2020 年までに、国家・地方の防災戦略を有する国家数を大幅に増やす。(f) 2030 年までに、本枠組の実施のため、開発途上国の施策を補完する適切で持続可能な支援 を行い、開発途上国への国際協力を大幅に強化する。(g) 2030 年までに、マルチハザードに対応した早期警戒システムと災害リスク情報・評価の入手 可能性とアクセスを大幅に向上させる、で構成されています。交流集会では、仙台防災枠組みの成果を実現させるために、看護はどのように参画していくかを参加者と共に、意見交換することができました。具体的な取り組みとして、災害に強い看護職者の育成、コミュニティレベルでのコミットメント、看護系大学と市町村との協働や、仙台防災枠組みの解釈が難しい点などについて、看護者が通訳者となり、多職種や住民へ情報発信・普及をしていく必要性などが話し合われました。  仙台防災枠組みは、これまでの枠組みと違い、災害時の女性や子ども、障がい者への配慮、被災者の健康や疾病管理について言及されています。これからも、2030年までの成果実現に向け、看護が貢献できることはどのようなことか考える機会を、国際交流委員会の活動を通して企画・実施していきたいと思います。