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活動報告

第21回日本老年看護学会学術集会の紹介

第21回日本老年看護学会学術集会について紹介

第21回日本老年看護学会学術集会について紹介させていただきます。
第21回日本老年看護学会学術集会は「死を見据えたケア-高齢者本人とケアチームによるケアの創造と統合へ-」をテーマに2016年7月23日、24日の2日間埼玉の大宮ソニックシティで開催されました。大会長講演では、「死を見据えたケア-高齢者本人とケアチームによるケアの創造と統合へ-」というテーマで桑田美代子会長のご講演がありました。後期高齢者の増加に伴い、特別養護老人ホームでも身体合併症を有する者が増加し、施設での看取りが推進されています。一方で、家族形態の変化に伴い、独居の高齢者も増え、自宅でどのように人生の最後を過ごすか、死について考える時代になってきました。死は老化の延長線上にあり、高齢者が望んだあらゆる「場」で、人生の最晩年を送れるように高齢者を交えて専門職種間でケア(エンド・オブ・ライフ・ケア)の創造を図っていくことの必要性を感じました。
 また、災害支援検討委員会企画のワークショップ「災害急性期から亜急性期にかけて-避難所での認知症高齢者への看護の実際-」に参加しました。認知症高齢者の方の体験世界を理解し、相手の思いを汲み取り言葉にすること、リアリティオリエンテーションを用いて見当識に働きかけることなど認知症高齢者へのコミュニケーションを学びました。その上で、避難所を想定した設営の中、認知症高齢者と家族とのロールプレイを交え、避難所で過ごす認知症高齢者とその家族への介入方法についてグループワークを行いました。災害状況という不安やストレスを多く抱えやすい状況の中、どのように認知症高齢者と家族に介入するか、介入する際のポイントや認知症高齢者と家族が安心できるための関わりについて考える機会となりました。
ポスターセッションでは、高知県立大学の老人看護学領域が発表を行いました。老人看護学領域では、『認知症高齢者の術後安静をより安楽に保つためのケアガイドラインの開発』に向けて、研究を進めております。研究成果を現場に還元できるよう地道に着実に研究成果を可視化していきたいと考えております。
 次年度の日本老年看護学会は、名古屋で開催されます。なお、次年度の日本老年看護学会は、第30回日本老年学会総会合同開催となり、日本老年看護学会の他、日本老年医学会、日本老年社会科学会、日本基礎老化学会、日本老年歯科医学会、日本老年精神医学会、日本ケアマネジメント学会が同時開催されます。ぜひご興味がある方はご参加ください。