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活動報告

第23回日本老年看護学会学術集会の紹介

日本老年看護学会では2018年6月23日(土)~24日(日)に第23回学術集会を福岡県久留米市において、久留米大学医学部看護学科中島洋子会長のもと開催が予定されています。今回のテーマは、超高齢社会において高齢者が住み慣れた地域で豊かな生活を送れるよう、保健医療福祉に携わる多くの専門職の連携・協働をはじめ、地域の方々とともに支え合う社会をつくりあげるよう、「つなぐ つくる つたえる 老年看護の創出―より豊かに生きることを支え合う―」としています。高齢者は成人者がただ加齢しただけではなく長年の価値観や習慣を積み重ねた人生を生きています。看護は個別性・その人らしさ・習慣などを大切にするケアを中核としており、老年看護は一層その人らしくより豊かに生きることができるよう、多くの支援に関わる関係者が培ってきた知恵を共有し支援していくことが重要となります。この学術集会では看護職だけではなく、各領域の専門職の方々からの講演、教育講演、シンポジウム等をはじめ、過去・現在・未来をつなぐ回想法、臨床美術のワークショップなどが企画され、多くの意見交換がなされることを期待しています。 また、第21回・第22回の学術集会では、高知県立大学の老人看護領域で研究を進めてきた「認知症高齢腫の術後安静をより安楽に保つためのケアガイドラインの開発」について 発表を行ってきました。先行研究では手術を受けた認知症高齢者の術直後の看護ケアの困難感について明らかにしており、更にそれらの困難感に対してCNS・CNの活動など含め、どのような工夫をおこなっているのかについて研究を進めているところです。この研究で術後の不必要な抑制などに伴う認知症症状の増悪を回避し、認知症高齢者の身体的・精神的苦痛の緩和や早期回復とともに、急性期病院における認知症ケアの知識とケアの充実につながるケアガイドラインの開発にむけて、研究成果を可視化し現場に還元できるようにしていきたいと考えております。ぜひご興味のある方はご参加ください。文責 監査 野村裕子(介護老人保健施設リゾートヒルやわらぎ)