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活動報告
「妊孕性温存に関する体制づくり」
『妊孕性』という言葉を皆さんご存じでしょうか。妊孕性とは妊娠する力のことを意味します。小児および若年がん患者は年間約5万人を超えており、がん患者の若年化により今後さらに増えてくることが予測されます。がん治療の影響によって妊孕性が失われたり、低下することがあり、特に若年のがん患者は将来子どもを持つことに関して悩みを抱えながら治療選択を行っています。
当院では、2018年度から医師やがん看護専門看護師、不妊治療看護認定看護師らが連携して妊孕性温存に関する体制づくりに取り組んでいます。
高知県内でも妊孕性温存に関する医療体制整備について関心が高まりつつあります。今後は院内だけでなく他施設や行政との連携も図りながら、高知県におけるがん医療・看護の質向上に貢献していきたいと思っています。
北添可奈子(高知医療センター がん看護専門看護師)