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活動報告

特定妊婦を切れ目ない支援に繋げるために


 R6年11月、西日本こども研修センターあかしで「特定妊婦」についての研修を受講したので、そこでの学びを報告します。 特定妊婦とは、出産後の養育について出産前において支援を行うことが特に必要と認められる妊婦(児童福祉法第6条)のことで、これまでの成育歴や妊婦が置かれている状況などによって、関わりが難しい事例が多い。なぜ関わりが難しい状況になってしまったのか、支援者と出会う前の背景を理解し、支援のアセスメントを行うことが重要です。子ども時代に愛された経験が乏しいと、心理的影響を及ぼし、支援者の関わりの難しさにつながることもあります。援助関係をつくるには、通常の支援方法では難しく、必要なことは知識や技術の指導よりも自分自身のために一生懸命になってくれる人の存在です。妊婦の抱えている根本的なニーズを軽視せず、危機に対処する際の協力的で思いやりのある援助を行うことで、妊婦自身に人間として計り知れない価値があることを認めることが必要です。 この研修を通じて、妊婦のこれまでの経験を理解すること、そして、自立に至るプロセスの丁寧な伴走を行い、何があっても妊婦を絶対に孤立させないという支援者の覚悟と本気が重要だと改めて感じました。
   
 小菅樹里(高知市こども未来部母子保健課)


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