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活動報告

看護におけるタスクシフトと外国人労働者との関わり

看護現場では、業務量の増加や人材不足が課題となっており、看護師の負担軽減と質の高いケア提供の両立が求められています。その解決策の一つが「タスクシフト」です。タスクシフトとは、看護師が従来担当していた一部の業務を、看護補助者や多職種へ適切に移行する取り組みで、看護師は専門的判断や患者へのケアに集中でき、チーム全体で効率的かつ安全な看護を実現できます。 近年、外国人労働者も看護補助業務や患者の生活支援などで重要な役割を担っています。文化や言語の多様性を活かしながらチームの一員として看護を支えることで、患者に寄り添ったケアが可能になります。安全で質の高い看護を維持するためには、外国人スタッフへの教育やフォロー体制の整備が不可欠です。日本語習得や介護福祉士取得など、個々の希望に応じたキャリア支援も大切です。 看護を中心にタスクシフトを推進し、多職種・多文化が協働する体制を整えることは、持続可能で患者に優しい医療環境の実現につながると考えます。

編集委員 森本志保(近森病院)