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第7回「はずして、つくって、やぶって、かいて ~永国寺はらっぱフェス~」を開催しました(2026年2月21日)
「はずして、つくって、やぶって、かいて ~永国寺はらっぱフェス~」を開催しました
2月21日(土曜日)に、「永国寺はらっぱフェス」を開催しました。当日は、先日「こうちeye」での放送を見てこられた方など、51名の方にお越しいただきました。
トークセッション「型にはまらない二人のつながりづくり」
今回は「出会い!」をテーマに、高知県立精神保健福祉センターの山崎正雄所長と、芸西病院の公文一也氏をお招きし、トークセッションを開催しました。
公文氏からは、公務員の型に収まりきれず「自由になりたい」と葛藤した経験や、幡多・安芸地域で不動産業の方や警察など、職域を超えたネットワークを築いてきた歩みをお話しいただきました。印象深かったのは、10年間にわたり引きこもり、生活困窮に陥っていた男性とのエピソードです。公文氏は、ただちに専門的な支援を行うのではなく、当時農家から相談のあった「ハウスを拡大したい」との依頼から、「畑の石拾い」に彼を誘いました。まずは「ただ一緒に石を拾う」ことから始め、毎日黙々と作業を続けた結果、立派な畑が完成したのです。
しかし、作業が終われば彼は再びおなじじょうきょうに戻ってしまうと考えた公文氏は、農家へ「引き続き彼を働かせてほしい」と交渉。コミュニケーションは苦手でも、誰よりも真面目に働く彼の姿は、やがて口コミで近隣の農家へ広がっていきました。「うちにも紹介してほしい」という声は増え続け、今では約110名もの人々が働く「農福連携」の活動へと繋がりました。
山﨑所長からは、病気や障害の有無にかかわらず、多様な人々がただ集まる「楽しさ」こそが活動の原点であるとお話しいただきました。公文氏を中心に広がったネットワークの意義について、所長は「支援制度などの『型』から始まったものではなく、目の前の困っている人を放っておけないという個人の情熱が、結果として地域全体を動かした点にある」と強調されました。
また、農福連携を振り返り、「自分が精神科医として、病名をつける中で「違うものだ」と見てしまうことがあるが、農家さんは「病気だから」とか「障害だから」とレッテルを貼らず、一人の人間として真っ向から向き合う。その関わりこそが、その人を輝かせる」と、お話しいただきました。
セッションの最後、お二人は笑顔でこう締めくくられました。「僕たちはかつて『ダメな公務員ナンバーワン』と『ダメな管理職ナンバーワン』と呼ばれていたんです。でも、そんな二人が、今では高知県の活動を全国のいろんな場所に繋げて、日本中にネットワークを広げたりしている。それがすごく面白いと感じています」
専門職としての肩書きや制度という「型」を一度外し、一人の人間としてとことん向き合う。かつて既存の型に馴染めなかった二人が、その型を壊し、新たな繋がりの形を作り出す。この「型にはまらない二人のつながりづくり」こそが、既存の枠組みから溢れてしまった人々を温かく救い上げ、誰もが自分らしくいられる場所を創っていく。そんな可能性を感じさせる、熱のこもったトークセッションとなりました。
山﨑 正雄 氏 公文 一也 氏
ヒューマンライブラリー
ヒューマンライブラリーでは、「お酒に出会ってからの人生(たっくん)」、「まぁくんの感じるこの世の仕組み〜ボクの見ている「こっちの世界」と「そっちの世界」〜(まぁくん)」などの3冊が貸し出されました。読者(参加者)は限られた時間の中、それぞれの貴重な経験、多様な考え方に触れることができました。
多くの方にご来場いただきありがとうございました。
次回は3月21日(土曜日)に開催を予定しています。
永国寺はらっぱフェスとは?
「永国寺はらっぱフェス」は、高知県立大学永国寺キャンパス地域交流広場(緑の広場:はらっぱ)を中心に、さまざまなイベントを通して「自由な空間で、いろんな人と一緒に”元気の種”を見つけ、たねまきをする」プロジェクトです。
気軽に立ち寄りたくなるような週末イベントと、メンタルヘルスに関するミニ講話やヒューマンライブラリー等を同時開催し、さまざまな背景を抱える人たちと共生していく地域のつながりを創出していきたいと考えています。
KEY WORD
共生/メンタルヘルス/ヒューマンライブラリー/緑の広場



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