がんプロとは
多様なニーズに対応する「がん専門医療人材(がんプロフェッショナル)」養成プランとは
がんは、わが国の死因第一位の疾患であり、国民の生命及び健康にとって重大な問題となっている現状から、「がん対策基本法」が制定されました。この基本法の中で、手術・放射線療法・化学療法その他のがん医療に携わる専門的な知識・技能を有する医師その他の医療従事者の育成が求められていることから、文部科学省では複数の大学がそれぞれの、個性や特色・得意分野を活かしながら相互に連携・補完して教育を活性化し、がん専門医療人養成のための教育拠点を構築することを目的として、「多様な新ニーズに対応する『がん専門医療人材(がんプロフェッショナル)』養成プラン」を平成29年度から実施しており、全国で11拠点が選定されています。
(全国がんプロ協議会 HPより)
中四がんプロとは
中国・四国地域の岡山大学、香川大学、徳島大学、徳島文理大学、高知県立大学、高知大学、愛媛大学、松山大学、山口大学、広島大学、川崎医科大学の11の大学院がコンソーシアムを形成し、各大学院に多職種のがん専門医療人養成のためのコースワークを整備し、これに地域の37のがん診療連携拠点病院が連携することにより、広い地域にムラなくがん専門医療人を送り出すことを目的としています。
(中・四国がんプロHPより)
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全人的医療を行う高度がん専門医療人養成
中四がんプロでは、平成29年度から、「全人的医療を行う高度がん専門医療人養成」事業に取り組んでいます。この事業では、がん医療を取り巻く状勢変化に伴い生まれる多様な新ニーズにも対応できるがん専門医療人の人材育成を目的としています。がん患者数の増加、治療の進歩に伴い高齢者医療、ゲノム医療、希少がん、小児/AYA世代がんへの対応は新たな重要課題となっており、中国・四国地方においても高レベルでそれらを理解し、適切な医療を提供できる医療人の養成が必要とされています。さらに、がん患者の求める全人的医療を実践するためには、各々が高度な技術と知識を持った上で、チームとして連携し、がん診療を提供する多職種連携教育が重要となります。この事業では、中国・四国の11大学が参画するコンソーシアムを組織し、上記課題に対応できる卓越したがん専門医療人の人材育成にあたります
(中・四国がんプロHPより)
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全人的医療を行う高度がん専門医療人養成が目指すもの
- がん治療に精通した腫瘍内科、放射線治療医、緩和医療医、およびそれらの指導医の不足に対応し、教育システムの確立を図る。
- ゲノム医療を主体とした高度に専門化した治療に精通し、臨床・研究を担える医療人の育成のための教育システムの確立を図ります。
- がん患者のライフステージに応じた治療を理解し、実践できる医療人を育成します。
- がん患者・家族が抱えるそれぞれの苦痛に対応する全人的治療が行えるがん専門医療人を育成します。
- 多様なニーズに対応できる、腫瘍内科医、腫瘍外科医、放射線治療医、精神腫瘍医、歯科口腔外科医、がん専門看護師、がん専門薬剤師、医学物理士、がん専門栄養士、臨床心理士、歯科衛生士などがん専門医療人を育成します。
- 多職種連携によるチーム医療のマインドを持つがん専門医療人とその指導者を育成します。
- エビデンスを発信できるマインドを持つがん専門医療人とその指導者を育成します。
- エビデンスを発信できる研究マインドと技術・知識を持ったがん専門医療人を養成します。
- 国際的人材育成のための英語教育、海外施設との交流を行います。
- 指導者の教育能力を高めるためのFD研修を実施します。
- 地域の特色と大学の特徴を生かして連携し、相互補完・止揚できる効率的な組織を構築します。
- 地域を理解し、社会のニーズに対応できる専門医療人を育成します。
(中・四国がんプロHPより)
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がん高度実践看護師WG
高知県立大学大学院(幹事校)、岡山大学大学院、徳島大学大学院、広島大学大学院、山口大学大学院の5大学院が参加するがん高度実践看護師WGでは、がん高度実践看護師の養成とがん看護の質向上への貢献を目指した様々な取り組みを行っています。各大学院におけるがん高度実践看護師の育成に加え、がん高度実践看護師リカレントコース、がん高度実践看護師WGインテンシブコース、5大学院がん看護合同セミナーの開催などを行い、がん看護の質向上を目指しています。
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