インテンシブコース

がん高度実践看護師WG講演会 in Kochi 2019年度がん看護インテンシブコースⅡ

日時 2019年12月14日(土) 13:00~16:40
場所 高知県立大学池キャンパス 看護福祉棟2階F206講義室
テーマ がん患者のライフステージの様々な新ニーズに応える高度な看護実践の展開
『働く世代のがん患者を支えるがん看護』
講師・内容 『働く世代のがん患者に関する現状と課題』
江崎 治朗 氏 (高知県健康政策部健康対策課 課長)
『がん患者の就労支援と看護師の役割』
小迫 冨美恵 氏 (横浜市立市民病院 がんセンター担当副部長 がん看護専門看護師)
 がん高度実践看護師WGでは、平成29年度から全体テーマを「がん患者のライフステージの様々な新ニーズに応える高度な看護実践の展開」とし、5年間にわたりがん看護インテンシブコースⅡの講演会を企画しています。2019年度は、「働く世代のがん患者を支えるがん看護」をテーマに、がん対策にかかる施策に携わっている方と、相談支援センターで就労支援を行っているがん看護専門看護師を方講師としてお招きし、講演会を開催しました。
  • 主催者:藤田先生
  • 【主催者:藤田先生】
  • 講演会の様子
  • 【講演会の様子】
 高知での開催でしたが、神奈川、広島、愛媛、香川、徳島から25名の参加がありました。看護師や看護教員だけでなく、大学院生や他職種の方にもご参加いただき、がん患者の就労支援にかかる施策や、看護師が行う就労支援の実際についての具体的な話を聞くことができた講演会となりました。
  • 講師:江崎先生
  • 【講師:江崎先生】
  • 講師:小迫先生
  • 【講師:小迫先生】
 江崎先生には、がん対策における就労支援の位置づけや、高知県でのがん対策にかかる施策についての概要についてお話いただき、参加者は、がん患者の就労支援が国全体で取り上げられるべき課題であることを再認識することができました。また、がん患者は、がんに罹患した時点で将来への不安や職場に迷惑をかけるなどの思いから早期に離職してしまうことも多いため、治療と仕事が両立できるかどうかを一緒に考える機会を作り、早期からの離職を防ぐことが医療者として最初にできる両立支援であるということを理解することができました。
 小迫先生には、自施設での就労支援における先駆的な取り組みや、がん相談を通して行われている就労支援の実際についてお話いただきました。参加者は、がん相談の中から得られた情報を就労に焦点を当てて整理し、ハローワークや社会保険労務士などと連携しながら継続した就労支援を行うことの重要性を理解することができました。そして看護師には、患者にとっての仕事の意義を汲み取り、現実的な治療のスケジュールと仕事を両立していくための時間や日常生活の組み立てを、患者とともに考えていく役割が求められることを理解することができました。
お二人の講師の先生方のお話を聞き、参加者一人一人が、自施設において明日から取り組める就労支援は何かを考える機会となりました。

 アンケートの結果から参加者全員が講演内容に満足されており、自分の県の施策を知っておくことの大切さを感じた、就労支援を行っていく上での情報整理や具体的な支援内容がイメージできたので活用できると思う、がん患者が自分らしく生きるためにも仕事は重要であることが分かったなど、参加者のニーズに応える有意義な講演会となりました。次年度は “女性の健康とがん看護に関するテーマ” での講演会を予定しております。皆様のご参加を心よりお待ちしております。
〒781-8515 高知市池2751番地1
高知県立大学大学院看護学研究科
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